2019年3月23日土曜日

閑話 その二百七十九



 Yと久方振りの大室山を目指した。平成十八年のお盆以来なので、二年半振りとなる。前回は厚い盛りだったのでYの足がつり、変な斜面で幕営になってしまった。今回は三月二十一日、涼しいだでピークを目指すぞ。
 ボロ車で神ノ川ヒュッテ迄入るのは常の如し。もしも大荷物で林道を歩いて来たら、神ノ川ヒュッテで幕営になっちまう。
 さて歩き出して川沿いに行くと、右の小沢に沿ってブルドーザー道ができている。上流で工事なのだろう。その道へ極く自然に入って行った。あたしの面目躍如である。此処で良いのか、なぞと疑問すら持たない。
 バカは学ばないから、幾つになってもバカである。少なくとも地図と見比べてどうするか決めるのがセオリーだが、お馴染みのルートだから方向はこっちさ、と言う安直さには呆れ果てて言葉もない。おいおい、自分のこったよ! はい。。。。
 その上ですよ。その道を登り続けても工事現場に出るだけだから、尾根に取り付こうとか思って右の尾根に取り付いた。詰まり、ブル道を行っても始まらないと分かってたんじゃないか、何で入るんだよお!
 尾根に取り付くのは仕方ない。何で右の尾根なの?地図見りゃ良いでしょう? 何となくなんで、説明できませんです、はい(汗)。
 どっちに転んでも植林帯を詰め上げれば稜線に出る。その判断自体に間違いはない。偉い間違いは、右の尾根の植林が途切れる事を知らなかった事だろう。
 植林帯の登りはまあ順調に行った。大分高度も稼いだ頃、前方の植林が切れた。ガレザレが行く手を阻んでいる。空身になって偵察したが、右に回り込むようにガレザレを突破するの一手の様だ。その先には又植林帯が有るかに見える。
 そしてお馴染みのガレザレ登りが始まったのだ、嗚呼。(続)

0 件のコメント: