2019年1月23日水曜日

休題 その二百四十一


 もうとっくに終わった映画の話。映画館には行かずにDVDで観た処なのだ。スターウオーズのサイドストーリー「ハン・ソロ」である。題名通り、若き日のハン・ソロを描いて居る。終わり方は続編を造る気満々なのだけど、作品自体が赤字だったので駄目かも。
 「ハン・ソロ」の赤字は衝撃的で、勿論スターウオーズシリーズでは初めてだ。ルーカスから(多分)高額で買い取ったスターウオーズだから、ディズニーは1セントでも余分に稼ぎたいと立て続けに作品を出した。
 前にも触れたが、ディズニーになってから、スターウオーズの臭い、と言って悪ければムードが消えた。ルーカスの世界以外に話を膨らませているのだから、当然な事だろう。で、今回はスターウオーズフアンが離れた、とあたしは思っている。
 スターウオーズだと思わないで観れば、そこそこ面白い。ハンがロケットの運転をする時に初めてスターウオーズの曲(メインテーマではない)が流れるのも良い。
 脇の役者が皆良い。チューバッカ迄良い男(?)に見えちまう程だ。豪華絢爛、と言うより底光りする脇役達なのだ。それなのに極めて残念なのは主演者に魅力がない。多少はあるのだろうが、脇の方が光る。これって、致命的な事柄じゃないかい。赤字の原因はそこいらにもあるかもね。
 改めてスターウオーズはルーカスの構成した世界だと認識させられる。彼が構想を練っていた時は、きっと整理が追い付かない勢いで世界が広がって行ったのだろう。あたかもモーツアルトが、どんどん浮かぶメロディを必死に五線譜に書き留めた様に。
 ディズニーが当たり前の感覚で続編を造ったって、似て非なる物になるのは、まあ、避けられっこないのは仕方ないですなあ。

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