2018年12月24日月曜日

休題 その二百三十八



 閑話で平成三十年の山を総括し、高取山にはもう一度行く予定と書いたが、行って来ました。閑話じゃないので鶴巻温泉の弘法の里湯の事。
 風呂上りにハイボールを飲んで、さて帰ろうとするとチラシが目にとまった。蕎麦屋の鶴寿庵が今年一杯で廃業すると言う知らせだった。鶴寿庵は里湯の一階にあって、以前は里湯の外からも入れたが、最近は里湯からしか入れないので里湯専用施設なのだ。
 蕎麦はそこそこ美味しい。唯、一寸と高い。例えば天ぷらそば(勿論エビ天)が千八十円なので、あたしにはキツイ。え、そんなのお前だけだって? うんにゃ、そう思う人も結構いる筈だ。
 三度入った事がある。妻と友人たちと一回、S、K達と二回だ。矢張り普通の飲み屋よりは高くつく。蕎麦には文句は無いんだけどね。
 里湯には二階に広い食堂(?)がある。そこは料理を造る訳ではないので、出来合いの物を温めるか、皿に盛り直すかして客に出すだけだ。従って魅力あるものはない。夏のトコロテンは除こう。あれは結構いけます。
 唯一の料理と呼べるのが“蕎麦ピザ”だった。Yは蕎麦の載ったピザだと思っていたが、そんなバカなもんはない。生地が蕎麦粉のピザなのだ。
 これは見事な程美味しい! しかもボリュームもある。注文すると十分以上待たされるが、酒でも飲んでいればどうって事はない。勿論、食堂のバイト君が造るのではない。鶴寿庵が造っているのだ。
 昼時に鶴寿庵を覗いて見ると、ボチボチの入りである。たまには山帰りの諸君が十人位で宴会の事もある。其の時間以外はガランとしていた事だろう。そして廃業と決まったのだろう。
 又一件店が消える。入る事は殆どなかったが、蕎麦ピザも消える。さようなら鶴寿庵。

2 件のコメント:

悪戯っ子 さんのコメント...

昔、薬の営業をしていたポンユウに連れて行ってもらった神田の砂場という蕎麦屋は天ぷら蕎麦が,4000円でした。大学の先生相手なので接待費が使いたい放題だったのです。
多分、車エビでしょう。
昼飯時には黒塗りの車が並んでいて若造には入れない雰囲気だが、ビールに海苔を注文。普通じゃなく旨い海苔でビールを頂きました。最後にざるそばを頂きましたが支払いはポン友なので値段は知りません。

kenzaburou さんのコメント...

どっへー、4000円!
超景気の良い時代の話ですなあ。
念気温生活者にゃあ無縁です(涙)