2018年9月13日木曜日

休題 その二百二十七



 続けて映画の話です。大分前の作品になるが、ゴーンベイビーゴーンと言うのがあった。ベン・アフレックの初監督作品だ。主演は彼の弟。助演にエド・ハリス、モーガン・フリーマンと豪華絢爛である。
ベン・アフレックの監督の腕前は見事だと思わされる。リアル感、スピード感共に非凡なものを感じさせられる。残念な事に、ベンの所為ではないが(原作が有るので)後味が悪い。社会派ドラマなので仕方無いだろう。
 彼はそれを造りたかったのだろうから、あたしが文句を言う筋合いではないのだけれど、確り引っ張ってくれてこうなっちまうのかよお、って言うのが感想だ。好き嫌いの範疇としか言いようがないけど。
 映画は終わり方で殆どの印象が決まると言っても間違いではなかろう。歳なのでもやもやした感じで終わるのは駄目なのだ。すかっと終わって欲しいと思うあたしは、単細胞の惚け寸前とも言えるけどね。
 ベンはアルゴでアカデミー賞を取った。確かにスリル満点な作品だったが、あたしは下手に逃げ込んだ奴等が判断ミスしただけじゃないか、其れを大金を掛けて救い出すなんて、金のある国は良いね、と冷めた見方をしてしまうので、どうしても評価出来ない。頭が固くなっちまった年寄りですなあ。
 俳優出身の監督はクリント・イースチウッドが先輩だ。クリントは最早押しも押されもしない大監督と言っても良いだろう。彼の映画は、終わり方があたし好みだ。
 ベンの力量は決してクリントに劣るとは思えない。あくまで好みの問題だとは断っておきます。
 グッド・ウイル・ハンティングはマット・デイモンとベンが脚本だが、大昔(オーバー?)から非凡であったのですなあ。勝手に思ってるのだが、中心になって書き上げたのはベン・アフレックだったでしょう、きっと。

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