2018年3月27日火曜日

閑話 その二百五十七



 一月末の大雪の後で塔に登った話はした。その時に面白い物を見掛けた。軽アイゼンなのだが、チェーンなのだ。雪の日にタイヤに巻くチェーンを登山靴に巻いた、と思って下されば宜しい。
 成程、こりゃあ着脱が楽そうだわ。ガシャッと嵌めれば出来上がり。でも、チェーンじゃあ雪なら良いが、凍っている所はヤバイんじゃねえのけえ、と不安は感じる。
 それを着けていた登山者を五人程見掛けたのだ。アラモードであろう。塔の一週間後、Yと高取山に行った時にそのアイゼンの話をした。果たして効き目は有るのかねえ、と二人で首を捻った。
 次に会った時、Yは何やら小さな包みを取り出した。中からチェーンアイゼンが出て来た。カモシカスポーツを覗いたら幾つもチェーンアイゼンが有ったそうだ。その中で一番鎖目が細かく丈夫そうな物(詰まり一番高そうな物)を買って来たとの事だ。
 山道具好きの面目躍如、一寸と聞いただけで買って来るとは!
 見ると幾つかフックが附いている。これなら全くの氷では駄目だろうが、或る程度凍った雪だったら何とかなりそうだ。それに靴の上のチェーンを結び合わすベニクロテープが附いている。確り固定もできる訳だ。
 残念な事は、多分今年は使う局面はないだろうと言う事。春山で使うにはヤワ過ぎる。丹沢の雪位が精々かと思われるのだ。次のシーズンを待つしかあるまい。
 でも意外と良いなあ。簡単なのが何よりだ。ベニクロテープで留めれば簡単には外れなさそうだし。あたしの軽アイゼンは時々外れる。これ、欲しいなあ。
 とは言っても五千円からする物なのだ。年金生活者としては贅沢は敵、有る物を大切に使い続けるの一手である。
 け、又もや貧乏話になっちまったぜ。

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