2018年3月14日水曜日

閑話 その二百五十六




 リハの山、高取山は散々書いた通り展望に恵まれない。聖峰から平野部が、念仏山から秦野盆地が見渡せ、富士山も見えるとやっと気付いたのは既述。
 山頂からは平野部も大山も見えるのだけれど、木越しなので今一つなのだ。大山南尾根の真ん中のピークなんだから、せめて大山でも良く眺められればなあ、とは多くの人が抱いた思いだろう。
 三月の初めに登った。雑木が十数本切り倒されている。細い木も多いので植林とは無関係だ。それも同一方向が開ける様に伐採されている。そう、大山方面が見通せる様に木を切ってあったのだ。
 どう考えても展望の為としか思えない。すると首謀者は神奈川県かな。高取山の各ルートはマメに手入れがなされていて、極力危険を排除している。古びた階段は新しい木で造り直す。詰まり県は高取山に(外の山もそうなんだけど)投資を惜しまない。
 しかし苦労して登って来ても展望の無い山では、どうしても人気は上がるまいて。じゃあ少々伐採して大山が見える様にしよう。どうだこれで、文句あるまい。
 確かに大山が見える(前から見えてはいたんだけどね)と全然頂上の感じが変わる。唯の雑木林の頂上が一つのピークになるのだ。首謀者が県なら、目論見は成功したと言って間違いなかろう。
 この日は天気は今一つの上カメラを持って行かなかったので、写真は関係無い三ノ党塔からの大山です。
 これで人気が上がる可能性が大である。するとあたしはチト嬉しくない。今でも結構擦れ違いがある。殆どが下りなのであたしが待つ。待つのはルールなので構わない。私まーつーわー♪ である。
 ただ、静かなマイルート(おいおい、勝手に言ってるだけだろ)が、割と賑やかなルートに変わる恐れがある。それはそれで良いのだけれど、一寸と寂しい気がするだけなの。
 展望が開けたんだから、良しとしましょう。

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