2018年3月21日水曜日

柄でも無い事 その六十七



 ネットだと、町田は“隠れラーメン激戦区”だそうだが、隠れ激戦区って何なんだ? 知る人ぞ知るって事だろうけど、あたしは聞いた事もない。あたしが知らないだけって事にして話を続けよう。
 行列の出来る店三軒とやらが紹介されていた。そのうちの一軒は駅に行く迄に有る店なので知っている。確かに何時でも昼時は行列だ。寒くても暑くても行列なのだ。
 まあ何と物好きな、と通り過ぎていた。唯、外の店と違って北海道ラーメンと言うのが一寸と気にはなっていた。町田のラーメン屋は殆ど家系ラーメン、詰まり豚骨のギトギトラーメンなので、あたしは全くダメ、うっかり食べると気持ちが悪くなっちまうのだ。
 昼間は若者の町なので、あっさりした物よりギタギタが好まれるのだろう。夜になると急に歌舞伎町の様になるのだが、それは又別の話だ。
 何故若者の町かと言うと、予備校が連なっているからだろう。それに加えて各種学校も一杯揃っている。卒業シーズンには袴姿の女学生が大勢現れるのだ。従って家系ラーメンが中心となるのだ。
 その北海道系行列ラーメン屋が、変な時間だったので空いていた。よしチャンス、と入った瞬間に出て来てしまった。
 理由はラーメンが七百円以上もしたから。妻は「当たり前じゃないの」と言うし、考えれば今時至極当然の値段だと分かるのだけれど、反射的に出てしまったの。
 う、う、情けない話だが、ラーメンがそんなに高いってえのが本能的に受け入れられなかったのだ(涙)。
 日高屋や幸楽でもなきゃ五百円以下のラーメンなんざない。頭では理解できても、貧乏性が身に着いてるもんだで、ダメなのだよね。
 お蔭で北海道ラーメンを食べ損なったと言う、柄通りの話で、失礼しましたです。

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