2018年1月21日日曜日

柄でも無い事 その六十五




 お馴染みのハコ蕎麦(箱根蕎麦)です。あたしの行きつけは町田北口店、定員九人、無理して十人の小さな店とは既述である。
 狭いけど(狭いからかな)昼時は満員、良くぞぶつかって食器を落とす事故が起きないものだと感心する。これはたまに行く小田原店も同じで、こっちは広いだけに行き交う人々も大勢、ぶつからず上手く擦れ違っている。
 北口店で耳に入った話を書こう。
年配男性「××を下さい」
 店員は「お待ちください」と言って仕事を続けている。手が空いたら「○○円です」。
チケットを買わなかったのだ。その場合は現金で売る。一々説明してる暇はないのだろう。
「冷やし狸大盛り二枚」「はい、ダブル大盛りですね」これは麺が倍になると言う事だ。長崎のチャンポンの大盛りは倍で、偉い目に会った。博多ラーメンも確か倍だった筈だ。関東では1.5倍が標準だ。流石にこれは、今迄に一人しか会っていない。
「ネギ大目で」
 しょっちゅう聞く。
「ネギ抜きで」
 これもたまに聞く。で、バランスが取れる。
「ワカメ抜きで」
 たまにある。逆は“ワカメ蕎麦”なるメニューが有るので駄目なのだ。
「よ、××ちゃん、いつものや」「さっき六人分の持ち帰りがあって大変だった」「それはしんどいわ」
 常連の関西の男性と店員のやり取りだ。ハコ蕎麦は一切ご愛想無しなのだが、流石に関西人はEQが高い。持ち帰り六人分ちなると店で六人分出すより手間がかかる。さぞやしんどかった事だろう。それに行列は出来るし。
 セットを頼む人が結構いる。あたしは蕎麦にかき揚げか竹輪で充分なのだが、人間食えるうちが華だ。ハコ蕎麦が有るので、小田急沿線住まいで本当に良かったと思ってます。

0 件のコメント: