2017年10月24日火曜日

山の報告です その五十九





 写真の一番高いとこがジャンダルムです。
 西穂山荘に着いたのが十時半。地図時間通りだったのが、驚きやら嬉しいやら。空身は楽ってですよ。もっと掛かると思ってたので、ピストンしてもう一泊、そして翌早朝から上高地へ下って帰京との予定だったが早過ぎ。
 唯、これから幕営一式を背負って二時間以上を歩けるかな、と不安がよぎる。情んなかですたい、たった二時間一寸とだがにゃあ。 何せ荷物を背負うとゾンビになる経験がたっぷりあっだで、そんだら無理ねえだよ。
 決めた。先ず此処で一時間近く休む。そして、だらーっと歩けば宜しい。やる気有んのか?と聞かれる程だらーっと歩く。四十分歩いたら何処であろうと絶対休む。よし、此れだ! 非常に情無いけど……
 テント場にはあたしのテントがポツンと残っているだけだ。大テントも無いから焼岳に行ってから撤収したのだろう。外も、まあ色々の訳が有ってもういないのだ。
 荷物を纏めて撤収に掛かると、中年の単独男性が荷物を背負ってやって来た。
男性「どちらに行かれました」
私「西穂です」
男性「私は明日登るつもりなんです」
私「明日も晴天なら良いですね」
 撤収を終えて歩き出す時には其の男性はテントをせっせと張っていた。挨拶を交わして下り出す。だらーっとである。
 暫くすると外国語の話声が背後より近づいて来た。外国人のカップルが「こんにちは」と抜いて行く。あとは背後からのパーティは無く、数人と擦れ違う。「いやー、登らされますねえ」と嘆く男性もいた。気持ちはよーっく分かります。
 下り切ると突然観光地の一角だった。一寸と戸惑うが、上高地なので当然だろう。河童橋へ向かうにつれて人は増え、店も現れて大変な賑わいだ。小梨平のキャンプ場は河童橋を越えた先である。続きます。

0 件のコメント: