2017年9月19日火曜日

休題 その百九十六




 封切ったばかりのエイリアンについてなのだが、ネタバレし放題なので、これから観に行く予定が有る方はスルーして下さい。
 エイリアン・コヴェナントを妻と一緒にいそいそと観て来た。いそいそは誇張である。内心は二人とも「どうせダメだろうなあ」だった。そして其れは正解だった。
 リドリー・スコットでもどうしようも無かったと言う事だろう。尤も前作のプロメテウスでも無闇とがっかりさせられたのだから、今更何を言ってるの、であります。
 怪しげな人造人間が改良(?)を加えたお蔭でエイリアンの動きは無闇と素早くなり、且つ破壊力も大きくなっている。
 所詮それだけの事で、閉じた空間内での恐怖である事は変わらない。従ってパターンになってしまっている。
 そこで人造人間の恐怖(?)を絡ませて、パターンを破ろうと試みたのだろうが、変に煩雑になった感は否めない。理屈っぽい恐怖は弱い。肌で感じる恐怖が強い。
 続編を造る気満々な終わり方をするが、果たして続編は有るのだろうか。此の作品の当たり方で決まるのだろう。
 若し当たれば(当たるとは思えないが)壮大なストーリーを展開するつもりかも知れない。それはそれで結構だが、興味を持てないね、ってえのが正直な処だ。
 エイリアンシリーズはレプリーが去って、終わったとあたしは思っている。最高の華は第二話だった。最高の出来は、勿論第一話だ。
 当たったから続編を、で成功する例はマレである。此のシリーズはそのマレな例だろう。併しもう限界を(遥かに)超えた。
 前記の通り、新たな壮大なストーリーの展開があって大当たりをする可能性も、決してゼロではない。
 そうなったら、あたしは自分の不明に恥じ入るばかりだが、そうはなるまいよ。

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