2017年6月9日金曜日

休題 その百九十一




 春先にS、K、Kw、Mmと又もやケーブルカーで下社へ上がり、今度は日向薬師へ下ると言う“山下り”に行った。Kw、Mmは同期の女の子(?)だ。Kwは何度か登場しているので、お馴染みかも知れない。
 何故に休題かと言うと、山の話では無く、ケーブルカーの運転手の話だからだ。
 伊勢原からバスで大山駅、のんびり土産物屋道を登って行くと、当然始発は出てしまう。切符を買って二番を待つ。とは言っても二十分後には二番が出るのだから便利である。
 前回は後ろに陣取ったので、最前列に陣取って見た。目の前は運転手である。後ろの列に外国人が乗り込んで来たのは目の隅で見た。
 発車合図で出発。中々の急勾配だ。運転手が大山やケーブルカーの説明を始めた。カクゼツが良く、テンポも良い。へー、こんな運転手もいるんだあ。
 途中に駅が有って、其処で登りと下りが擦れ違う。其の時一寸と待ち時間が有る。運転手が席を離れ、後ろの席の外国人(三十代カップルに見えた)に英語で「何処から?」と尋ねた。答えは「スイッツアーランド」
 おお、山の本場から来たのけえ。まあ、新緑鮮やかで海が見える山も、良いもんなんだろうな。英語で何か話して運転席に戻った。
 動き始めてからケーブルカーの歴史に一寸と触れて、一番有名なコマーシャルソングを歌って良いか?と尋ねる。勿論誰も文句は付けない。
 すると、フリクラ・フニクラを原語で見事に歌った。車内は一斉に拍手である。絶対素人では無い。多分音大出身だろう。ユーチューブにも幾つか動画がアップされているので、興味の有る方はご覧下さい。本当に上手いですよ。
 どういう間違いでケーブルカーの運転手になったんだ、と我々は暫く余計な詮索をしつつも、大変楽しんだのでした。

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