2017年6月26日月曜日

クソ面倒な話 その八十四




 六月に入ってから何度も、スクランブルを掛けた自衛隊機に中国軍機が攻撃動作を行った。此れは露骨な挑発である。それ以前に、スクランブルを掛けられる領空に侵入する事が既に露骨な挑発なんだけどね。
 政府の弱腰を非難する声が上がるかも知れない。併し、此れを政府の弱腰と見るのはどうだろうか。
 若しも、明らかな敵対行動を取る侵犯機には然るべき対応を取るべし、と政府が指令を出したら、不軌の戦闘が起こる可能性が有る。戦闘が起こらなくても、緊張は一気に高まる。
 其れは国際間の常識だろうが、日本は大分違う。安倍内閣は戦争をしたがって居る、と野党もメディアも大騒ぎに明け暮れるだろう。
 解散総選挙であろうと、任期満了選挙であろうと、下手をすると平和政党と称する野党が政権の座に着く可能性が有る。
 巡視艦が中国の漁船に体当たりされた映像すら隠そうとした政党だ。スクランブルさえ遠慮がちにせよ、と言うかもね。
 本当の敵は日本国内に在ると見て居る。「相手が手を出してもこっちは手を出すな」「戦争どんな事が有っても許さない」「敵が来たら降参すれば戦争にならない」「北朝鮮のミサイルが日本で爆発しても、何かの間違いかも知れないから静観すべきだ」「日本を狙う国なんか存在しない」云々。
 国を売り渡したいとしか思えない発言が、大手を振ってまかり通って居る。其れに賛同する人間も少なく無い。実際に戦争寸前ともなれば、ビビッて平和政党(?)へなだれ込むだろうね。
 自分の国は自分で守る。これは、家族が危険にさらされば身を挺して守る、と同じく自然な感情だが、日本はGHQの教育が凄まじい効果を上げ、いびつになって今に至った。
 国民がバラバラな意識の元では、政府も断固たる姿勢は取りにくいのでは。先ずは国内の敵(?)に勝たなくては、海外の敵には勝てないと愚考する次第です。

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