2017年6月6日火曜日

クソ面倒な話 その八十三




 トランプ大統領が中国主席と会談中に、シリアに巡航ミサイル攻撃を掛けたのには衝撃を受けた。次は北朝鮮かも知れない、と思ったのは決してあたし一人ではない筈だ。
 これで無法者の北朝鮮をアメリカがどうにかしてくれるのでは、と甘い考えでしたなあ。“人頼み”の根性が間違ってるってこってす。
 アメリカは北朝鮮に早速空母を展開した。それも二群もだ。原潜も配置した。ダメだこりゃあ。
 シリアへは黙って攻撃したから、凄みを感じるのだ。北へは、パレードして見せて大音量でマーチを流している様なものである。
 攻撃はしっこない。そう思わせておいて奇襲するという高等戦術なら脱帽だが、先ず其れはないね。
 詰まり、核兵器は持ったもん勝ちって事だ。アメリカとしては全ての核を潰す自信はない。報復でミサイルを撃ち込まれても100%迎撃出来る自信はない。一発でも核を落をされれば甚大な被害が出る。従って北への奇襲はできない、となる。
 では日本が核攻撃を受けたら? 同じ論法で核報復は出来ない、となって仕舞うのだ。一体誰が他国の為に、自国を核攻撃の危険に晒すのだろうか。
 悪く考え過ぎかも知れないが、現実は厳しいものだろう。自分の国は自分で守る原則が満たされた上での、相互安全保障ではないか。
 日本も核武装を考える時が来たのだと思える。それこそが抑止力というものだ。さもなければ、無条件に北朝鮮の要求を聞かざるを得なくなるのが心配だ。
 杞憂なら良いんですがねえ。

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