2017年4月24日月曜日

閑話 その二百二十六




 さて、春も本番となる四月一日、前日からの雨は断続的に続いている。Yと秦野で待ち合わせだ。珍しい所だが、戸沢出会い迄タクシーで入る為に秦野にしたのだ。
 神奈中タクシーは秦野に多い。渋沢には来ない。そして出会いへは神奈中しか行ってくれないのだ。交渉を始めたが、行けないとの答えだ。
私「道は随分良くなってるんだけど」
運転手「ダメだよ。腹摺っちゃうから」
私「神奈中さんなら行ってくれるって聞いたんだけど」
運転手「この車は無理だね」
私「じゃあ、行ける車はどれ?」
運転手「あれなら良いかな」
 と、若い運転手に声を掛けてくれて、結局行ってくれる事になった。これで一時間以上の林道歩きがカットされた。今回は幕営具一式を背負っているので、非常に嬉しい。
 秦野は小雨だが、低い山は白い。タクシーは二度程ガツンとぶつかったが、まあ無事に出会いに着いた。こんな日は誰もいなかろうと思っていたが、オートキャンプが一張有る。車も数台停まっている。物好きな奴ら! あたしには言われたくないだろうけどね。
 写真は戸沢出会いからの眺めだ。
詰まり、結構登っている訳だ。我々は早速テントを張り、雨具を着込んでスパッツを着けて天神尾根を登り始める。暫くで雪道となり数人の先行者の足跡が有った。
 荷揚げの若者を抜く。背負子に荷物を括ってゆっくり登っていた。天神尾根で出会った唯一の人だ。小雨は雪に変わっていた。
 馬鹿尾根に出るとポツポツ登っている。雪の中を、こんなに人が来るのだ。自分等の事は置いておいて、驚いた。勿論、殆どが若者だ。六十歳以上は極めて少ない。
 天神尾根は楽だ。吉沢平に直ぐ着く。大倉からだったら、未だ堀山にも着いていないだろう。続きます。

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