2017年2月4日土曜日

休題 その百八十四




 朋友のYnが沖縄に移住した事は書いた。竹富島である。石垣島の隣だから、日本の最西端に近い。サンゴ礁の島だそうだ。
 人口は三百人一寸と、地図を見るとホテルも有る。電話で「ホテルも有るじゃないか」と言うと「いやいや、ホテルってなもんじゃない」との事。
 此の世の楽園の様な所らしい。其処らをヤシガニ(!)が歩いて居るし、亀も歩いているそうだ。「今日は28℃だよ、暑くてさあ」と言う。東京は真冬なんだよ。
 らしいとか、との事ばかりなのは沖縄には一度も行った事がないからだ。因みに、山形にも行った事が無い。山形には是非行って見たいが、沖縄には余り興味は無い。好みの問題なので仕方ないですなあ。
 でも、Yn夫婦が住み着いたからには、一度は朋友達と訪れる事になるだろう。妻も是非同行すると言う。妻は海が好きだから良いが、あたしは山が好きなの。
 Ynの話だ。沖縄に移住する前に、歯を全部抜いて仕舞った。元々一部入歯だったが、健康な歯も抜いたのだ。「いやあ、歯医者が無いから、此の方が面倒無くて良いんだ」とのたもうた。
 我々は一斉に「バカじゃないのか!」と怒ったが、後の祭りで有る。全くの歯無しおじさんになってもうた。多少愛嬌が出て、ヤクザ面よっか増しでは有るのかな。
 Yn夫人は「買い物が大変なの」と嘆く。島で買える物は殆ど無く、船で石垣島へ行かなければならないそうで、あれを買い忘れた、はダメなのだ。うーん、コンビニが出来たと言っていたけど、船が着かなければ品物の補充は出来ない訳だから、買いたい物がいって状況になるのだろう。
 どんなに不自由でも夢を実現させたのだ。船も買ったと言う。楽園で好きに暮す、途轍もなく幸せな話でした。

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