2017年2月14日火曜日

日本の山っていいなぁ♪ その三





 多彩な高山帯を持つ理由は、日本が世界一の豪雪地で、且つ世界一の強風地で有る為だそうだ。うーん、変わった世界一ですなあ。
 這松が生存出来たのは、豪雪に埋まって冬の厳しい環境から守られた為だ。さもなければ、冬の強風でヤスリニに掛けられた様に消滅して仕舞った筈だ。そして春ともなると雪も融け、日光を浴びる事が出来る。
 上手いシステムが自然と出来て居た訳だ。そんな事を調べ続けた学者が居て、お蔭で日本の山の独自性を知る事が出来たので、地味な研究をする人は本当に有り難いですよ。
 岩屑帯(?)も深雪と強風の産物だった筈だが、其の成員については忘れちまった。岩屑帯のお蔭で高山植物が乱れ咲く見事なお花畑の出来上がりとなった訳なのだ。岩のみだったら、花一つ咲きようも無く、唯の岩山って事になってる訳ですなあ。
 南北中央アルプス(八ヶ岳・他も入れる)を歩いて居ると、常に這松が友で有る。処々雪田が光り、合間にお花畑が展開する。極めて心地良い風景だが、此れは日本でしかお目にかかれない風景だったのだ。いやあ、日本人で良かった。
 そして温泉。ヨーロッパでもヒマラヤでもマッキンレーでも、下山してからの温泉なんてまず有るまいて。ふっふっふ、日本の山はそっこらじゅうに温泉が有る。無い山の方が珍しいだろう。
 これも、思えば素晴らしく恵まれた環境で有りますなあ。考えても御覧なさい、山から降りて来て温泉に浸かる、こんな贅沢が有りますか? テントか山小屋暮らしから一転してだから、尚更なのだ。
 本当は一泊したい処だが、我慢して汗を流して湯に浸かるだけで宜しい。山の疲れが抜けて行く感じなのだ。本当は抜けきらないんだけど、そんなこたあ良い。いやあ、日本人で良かった。

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