2017年2月24日金曜日

閑話 その二百十九




 二月九日に雨が降った。寒い雨、山は雪だろう。よし、雪の大山に登ろう。天気予報も晴れだと言ってるし、S、Kと乗ったケーブルカーを使えば簡単だ。
 朝出発前に天気をチェックすると、朝は晴れだが直ぐに曇り、十五時からは雪になっている。何だよ、話が違うじゃないかよ、と慌てて12Kgのリュックに替えて、バタバタと高取山コースに変更した。
 伊勢原で栗原行きのバスを待つがド快晴である。こんなに良い天気なのに、高取山からだと大山は樹木に隠れて見渡せない。えーい、行っちめえ、と大山行きのバスに飛び乗った。
 登山者が六人程乗っていた。迷っているうちに前のバスは出てしまったので、一番のケーブルに間に合うだろうか?
 12Kgが物を言って、駅に着いた時に目の前で一番ケーブルは出発した。二十分待って下社で降りた。切符は往復券、楽ちんだぜ。
 こうなりゃ12Kgは邪魔なだけだ。下社の樹の下にリュックを置いて、カメラだけぶら下げて歩き始める。新雪の山を見たい為に来たのだから、此れで良いのだ。
 雪は3Cm位、先に行った諸君の足跡がはっきり付いている。段差の大きい岩道に雪が乗っている状態だ。
 思いの外急な登りが続く。此の道を登るのは三十数年振りになる。こんなに大変だったっけ、と思うのも無理からぬ。観光客にはちと無理だろう。
 稜線に出てからは傾斜が緩む。雪は少々深くなる。鳥居をくぐればもう頂上だ。空身の強みで有る。12Kgだったらヒーヒーになっていた事は疑い無い。
 海側から雲が広がって来ている。幸いな事に丹沢方面は未だ晴れている。併し富士山は雲に隠されて仕舞っていた。
 雪は20Cm強、裏に回るにもトレース頼りである。続きます。

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