2016年12月12日月曜日

白ザレ青ザレってご存知? その四





 二月に入れば先ず塔から先は大丈夫、冬山らしく雪が積もって居る筈だ。この状態は三月初め迄は続くと思うが、何せ相手はお天気、保証は出来ないですけどね。
 どかっと一晩に1m以上も積もってくれれば、最高だ! そして晴れ上がってくれれば尚最高だ!!
 簡単な(比本格的冬山)ラッセル訓練、ルート選びの訓練、簡単な(同)耐寒訓練、皆OKな上に、素晴らしい雪山を満喫出来る事は保証しよう。
 但し、ピッケルとアイゼンの出番は無いので、あくまで入門編なのだ。変に雪が少なく凍って居る時は、軽アイゼンは絶対必要だけれど、十二本歯のでかい奴は不要だろう。
 あくまで冬山入門(詰まり本格的冬山)の話なので、不慣れな人は決して主脈に踏み入ってはいけない。表尾根が丹沢の冬入門だとは前に書いた通りなのでお間違え無きように。
 増してや主稜縦走なんざ論外だ。蛭から檜洞丸方面への下りは、今は道が整備されたとは言っても、雪が付けば話が変わる。偉く剣呑な下降となる。軽アイゼンでは不安な程だ。
 現に四十年前にはしょっちゅう滑落して、死者を出して居た。まあ、装備も段違いに悪かったんだけどね。
 冬山入門が丹沢らしさって、一寸と変では有るが、その要素を備えて居る山域だって事で、取り敢えず良しとしちまおう。
 あとはそうねえ、富士山が綺麗に見えるって事かな。此れは丹沢と富士山が尾根続きなので当然なのだが、結構素敵な事で有る。主脈より東の山域、例えば南山とかからは見えないが、それ以外なら何処かで富士山に出会える。此れは、三つ峠山域を除けば無いに等しい特徴なのでは。
 丹沢は富士山と共に歩ける。殆どは、なのだけど、其れ程間違えはなかろう。
 大体こんなとこですなあ。あと、辛いきついを加えれば完璧だろう。本格的登山に近い中級山岳、其れこそが丹沢って事でした。(此の章終わり)

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