2015年10月20日火曜日

暑さの夏は避けるが常道 その五





 今気が付いた。昔々は夜通し掛けて大倉尾根を登ったが、あれは日が昇って暑くなる前に、塔に立っちまおうと言う作戦だったんだろう。時間が無い時代でも有ったが、其の意味も有ったのでは?あくまで想像だけど。
 大倉尾根の暑さが一級品なのは、南面で且つ日陰が少ない所為だろう。ジリジリと背中を照らされ続けるのだ。しかも標高が低く始まるし。あー、恐ろしい。
 と言っても、外が暑く無い訳では無い(回りっくどい表現?)。立派に暑い。日陰でも蒸される時は、どうにもならない。ムームーと苦しめられ、いっそ雨でも降ってくれ、とすら思う程だ。
 前述だが、夏の丹沢には殆んど登って居ない。行くとしたら沢中心(昔はですよ)なので、尾根は下るばかり。何せ暑いもんだで。
 とは言いつつ、夏も多少は登っては居る。アルプスばかりに行っては居られない。資金的にも時間的にもだ。何、ヒーヒー言っても稜線に立てば、其れなりに涼しくはなるのだ。朝晩は、寒い位だ。アルプスとそうは変わらないのが、山の良い処なのだ。
 でも、アルプスの様には行きっこ無い。あっちは寒い、こっちは涼しい。アプローチに至っては雲泥の差が有る。だもんで、丹沢の一番人気の季節は春となる。
 確かにそうで、春山入山者のトップは毎年丹沢なのだ。詰まり、夏前に丹沢に登るべきだと、皆さんご存知って事だろう。其れに、五月の丹沢は最高に近い綺麗さだ!
 併し良く考えて見れば、マスコミが比べる山域が既に、著しくバランスを欠いて居る。南北中央アルプス、八ヶ岳、上越、白山(白山は、多分です)に、何故だか丹沢を加えて、統計を取って居る。
 誰が簡単に南北中央アルプス、八ヶ岳、上越、白山の雪山に入るの?其の頃は丹沢には雪が無い!! 比較が出来ないものを並べたんじゃないかい?だったら、何で奥秩父や奥多摩を入れないの??統計の嘘だ!!!
 (暑さの夏は避けるが常道 その六へ続く)

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