2015年4月3日金曜日

閑話 その百五十一




 前章と前々章で、白毛門から清水部落へ降りた話をした。平成三年と十八年の事だと書いた。
 調べると、平成九年にも清水部落に降りている。単独行で谷川岳から縦走した。山中二泊して清水に着いた。
 本文で取り上げたエピソードなのだが、随分前の事なので、重複を承知で書こう。もしも本文を読んでいたら、御免なさい。
 平成九年の時の話。清水部落に着いたは良いが、バスが無い。有るには有るのだが、四時間待たねばならない。TAXIを呼ぶの一手なのはお分かり頂けるだろう。
 TAXIを呼ぶ為に、一軒の民宿で電話を借りた。其処でTAXIを待つのだ。すると民宿のおばさんがゼンマイとお茶を出してくれた。唯単に電話を借りただけなんだよ。一体何なんだ、貴方は仏様なのか!
 美味しいゼンマイとお茶でした。TAXIが来た時、さり気無く五百円玉を置いて出た。あたしは其の類の行為は好きではない。チップを置いたと言う事だから。あたしゃあ日本人だもんで、チップを置いてスマートに去るなんて、全く好きくないだよ! 大体スマートでは無いし。
 でも、其の時はそうせざるを得なかった。余りに受けた恩義を大きく感じたから。外にやりようが無かったのだ。
 清水の山菜は凄いらしい。読んだ事だが、民宿で出る山菜は半端では無い様だ。えー!と言う水準の様だ。スキーの諸君のブログで仕入れた情報だが、さも有りなん。
 現に清水の山菜蕎麦で経験している。其の話は昭和に戻るので又次に。(続)

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