2014年2月8日土曜日

ようござんすか、勝負! その四




  さて下りになった。こうなりゃこっちのもんだぜ!!馬力は無くとも下りは速い、勝負はコーナリングだ。数回タイヤを軋ませてカーブを曲がったら、ベンツは消え去って居た。後は順調に飛ばして、246へ出る交差点で停まって居たら、ベンツはノコノコやって来て後ろに停まった。ヘヘンだい、見たかよ!
 うーん、どう見ても丸でアホとしか言いようの無い話なのだが、場面や状況は違っても、男なら(或いは女なら)似たような覚えは、大抵の人が持って居るのでは?
 個人的問題は置いておいて、話を戻そう。山の勝ち負けの章だった。前例の様な低レベルな意地の張り合いでは無く、登山自体の勝ち負けを論じるのだ。
 スポーツの観点から見よう。どのスポーツでも、得点かタイムを競う。そして其の決め方は、明確に規定されて居る。不明瞭なのは、新体操とかフィギアの様な、採点者の感性が左右するもの位だろう。其れでも、一応の目安は定められて居る(と思われる)。
 では登山はどうだろう。得点もタイムも、規定は何も無い。富士山に登って来るタイムレース(有ったかなあ?)は、タイムを競う。併し其れは登山では無い。富士山をフィールドにしたタイムレースに過ぎない。
 話が分かんなくなっちまったで整理すると、登山と言うスポーツには、得点の付け方もタイムの取り方も、規定が一切無い。それらの規定が有るのは、山を舞台とした何かの競技なのだ。其れは勿論、登山とは呼ばれない。
 スポーツのジャンルなのに、勝敗の決め手が定められて居ないのが、登山だ。
 では、スポーツから離れて見よう。世俗の勝ち負けを持ち込めば良い。何が有るだろうか? 俺はこれだけ沢山の山を登ったぜ。そうなの、良かったね。 俺はこんな困難なルートをやったぜ! そうなの、おめでとう。
 張り合いが無いですなあ。でも、当然な反応でしょう?自分が好きで登って来たんだから、良かったね、としか言いようが無いと、私は思ってる。
 さて結論。山で勝つとは、無事で有る事だ。え、余りに当たり前な結論だって? 良いの、本当に正しいんだから!!

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