2014年2月22日土曜日

休題 その百二十七




 二週続けて大雪が降った。二度目の雪は観測史上トップだった。甲府で1m以上、え、山ん中かい?と言う世界だ。
 都心で30cm近く降ったんだから、大騒ぎに決まってる。でも、雪国の人々に言わせりゃあ大笑いだろう。極く日常の世界だから。
 併し十数名の死者を出し、彼方此方の町や村が孤立するとなると、矢張り大事で有る。山梨県は、県そのものが孤立した。
特に関東の平野部は普段雪に不慣れなだけに、とても困る。車もろくに走れない。
 先ず、立体交差で渋滞が起こるのが決まりだ。ノーマルタイヤの車(東京では殆ど)が登り切れなくなる。スリップを続けるのみとなるのだ。勿論後ろには車が続いて並んで居る。従ってバックで下る事も出来ない。
 結局運転手は、キイを掛けて車は放置し、去る。同じ事が、アップダウンの有る道で起こる。246は坂だらけだから、点々と放置車両が並んだそうだ。
 雪国ならば、スタットレットは常識で、おまけにチェーンも装備して居るだろう。青森の友人が、雪道で事故を起こすのは、まず間違い無く関東から来た人間だ、と言って居たが、慣れとは凄い事で有る。
 二度目の雪は、一度目の粉雪と異なり湿気を含んだ重い雪で、おまけに途中から雨に変わった為に其の雨をも含んで、凄く重くなった。為に、格納庫や体育館や駅の屋根の崩落相次いだ。此れも雪国では有り得ない。
 怪我人も数百人に及んだ。殆どが転倒だ。無理も無い。慣れない雪道では、余程注意しなければ滑って転ぶ。いや、Ynの話では、近所の登山が趣味の男性も転んで骨折したと言うから、少々の慣れでは駄目なのだろう。
 此の連続降雪は、色々な被害をもたらした。だが、除雪用スコップが売り切れたのでも分かる様に、自然に対する危機意識が向上した事は事実だろう。
 強いて良い面を探せば、其の位だろうか。あ、矢張り雪景色は美しい。雪掻きや行動の不便さを考えなければ、白く静まる町並みは、良いもので有る。うーん、我乍ら能天気ですなあ。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

雪が積もったんですねー!雪、ロマンチック、山、温泉、お酒、とイメージが広がります。ていうか、イメージ貧困!

kenzaburou さんのコメント...

いえいえ、其れこそが正道をゆくイメージです!

事故、孤立、停滞も有りますが、前向きに行きましょう。