2014年2月19日水曜日

閑話 その百二十




 さて、大階段の下りだが、三分の一は階段が出て居て、残りは固い雪だ。そんな調子が続く。堀山を越えても、雪の階段や斜面を下って行くのだ。写真は頂上直下。下の写真は、お汁粉だ。此れには抵抗出来なかったですよ。

 
 何時もの事だが、今回は其れがずーっと続く。大雪(除く丹沢)の前に相当積もって居た訳だ。状況は三本松を過ぎても変わらない。
 三十代初めの男性が、アイゼンを着けずに下って居る。滑ると、すーっと靴で滑って下る。あたしも良くやったが、今では出来ない。バランス感覚が悪くなって居るのだ。
 滑らない様に、力を込めてストップを繰り返して居たら、ギュッと太腿がつった。足を伸ばすとつるので、しゃがみ込む。後から来た男性に声を掛けられた。
男性「どうしました」
私「腿がつったです」
男性「どうしたかと思いました」
 人に心配を掛けちまった。意地を張るのを止めて、軽アイゼンを着けた。あとは楽チンで有る。ガシャガシャ下れる。もっと前で着ければ、何の苦労も無いものを。馬鹿とは仕様の無いもんです。
 アイゼン無しで下って居た男性に追い付いた。其処は傾斜が強い所だ。彼は慎重を期して居る。あたしは「お先に」と横を下って行く。侮り難し軽アイゼン。
 麓に近づくに連れ新雪となるが、半分融けて雪水になって居る。アイゼンを外して、水を蹴立て乍ら下る。今迄の仇を討つ勢いだ。
 大倉で装備の土を洗って居ると、バスが来た、行きの事が有るので、何でも乗れと乗り込んだ。失敗だった。走り出すと、直ぐ臨時バスと擦れ違った。其れから間も無く大倉行のバスとも擦れ違った。
 しまった、ダイヤが復活したのだ。だったらO屋で一杯やったものを。後の祭りで有る。
 町田は未だ、一面の雪だった。変わった経験をしたもんだ。街や麓は大雪、山は雪が無い(古い雪はたっぷり)。山中でも「雪はどうしたんだ」と言う声を、何度も聞いた。此の日表丹沢に入った諸君、お互いに残念でした、又の機会を楽しみに!!

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