2014年2月16日日曜日

閑話 その百十九




 若者の世界に入っちまった、と書いた。若者の半数近くは、偉くカラフルだった。スノーボーダーの乗り、と言えば近いだろう。
 スキーで滑った跡が有った。大倉尾根をスキーで下った訳だ。登って居る若者の一人も、山スキーを担いで居た。前の閑話では否定的だったが、こうなりゃあ龍ヶ馬場でスキーも有りだ。
 仕舞には女の子が、スノーシューを履いて降りて来た。流石にスノボーは無かったが、たっぷり今風に楽しんで居ると分かる。若者はそうでなきゃあさあ。
 此の日はやけに年配者組になったあたしは、歳相応に雪で疲れた。花立小屋の前で雲海を撮ろうと思った話はした。実際はガスが上がって来て駄目だった。行く手には多少の青空が見える。
 お汁粉の幟が気になる。帰りには、と思いつつ登った。花立のピークも土丸出し、もう新雪はきっぱりと諦めた。固い古い雪で良いのさ、下りは滑るだろうけど、上等だい、ヘヘンだ!
 処で、平均年齢が若いだけで無く、降雪直後を狙う様な諸君だから、皆強い。あたしなんざひたすら抜かれまくった。前後して行くのは、中高年のみ。道理に敵った話で有る。
 塔の頂上に着いた。普段は木で組んだ階段を登るのだが、唯々雪を踏んで登った。擦れ違う人が横に避けてくれると、腿迄雪に突っ込む。旧雪と言えども、相当な積もり方だ。
 ガスで有る。休む人々も霞んで居る。冒頭の写真が其れで有る。さっきの雲海はどうしたんだよ(涙)。
 嘆いても甲斐は無い。下りに掛かるが、例に依って良く滑る。滑らない処はもぐる。うーん、困ったもんだ。
 軽アイゼンは持って居る。着ければ一発で解決なのだが、着けたくは無い。閑話休題で書いた、己との勝負なんてもんじゃ無くて、無意味な意地なのだ。何でだって?だから無意味なの!
 結構無駄で馬鹿な苦労をして、花立小屋へ降り付いた。此処では、そう、お汁粉が待って居るのだ。小さな小屋に入ると、二人の男性がお汁粉を食べ終えた所だった。
 美味しかったかって?勿論ですよ!外は雪の熱い十勝小豆のお汁粉! 続きます。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

寒かったでしょう!!!雪の中でお汁粉!粋です!!!
いちど山スキーをやってみたいです!いちどカンジキを履いて山を歩いてみたいっす!いちどでいいから アイゼンも履いて歩いてみたいっす!!!あ、、お汁粉も!

kenzaburou さんのコメント...

本当にそうでしょうねえ。
日本にお住まいではないので、実際は難しいのですが、お汁粉は可能だと思います。