六十三歳は六十三才だと思い知って仕舞ったのです。
勿論、六十三才たって千差万別、同じに語る事が既に間違いなので、正確に言い直そう。
酒ばかり飲んでゴロゴロしてる親父が、塔に登って、天神尾根を下ったら、膝が笑っちまって、笑っちゃったって話です(涙)。
去年同じルートをやった時は、ヒョイヒョイとこなした。今回は(三月五日)膝が笑ってやっと下り切った訳で、我乍ら唖然とした、と言う事です。
不摂生と加齢ですなあ。日々確実に衰えて行くと言う事で、没法子です。
勿論衰えを食い止められるし、現に頑張って食い止めて居る人も多い中、自慢じゃ無いが、そんな苦労は死んでもするけえ、そんな事より酒だ酒だ、酒を持って来い!!と馬鹿生きして居るので、当たり前の結果、山で苦しむのだ。人生とは何処かでバランスが取れて居るんですなあ。
でも山は晴れ上がり、足元は雪。良いでしょう。尤も、何日か前の雪なので、メインルートでは踏み固められ、氷と化して危ない事滑る事。特に下りで、皆さん難渋して居た。
廃墟になった日の出小屋の横は風が当らない。其処で行動食を食べ、一服つけて居たら、中年の男性が来て一服つける。
主脈の状況を聞かれたので、説明して居たら初老の男性が登って来た。
中年「ヤビツからですか」
初老「もっとマイナーな奴、札掛からだよ」
中年「どうでした」
初老「雪で、路が全然分からないんだ」
私・中年「はははは」
長閑なもので有る。
中年氏は小丸から二股へ下り、林道を大倉迄歩くそうだ。此れで、空白になって居る馬の背から小丸迄と、二股から大倉へのルートが潰せると嬉しそうだった。
其の気持ち、すっごーく分かります!
2011年3月8日火曜日
閑話 その六十六
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4 件のコメント:
3月の始めなのに もう春なんですね。青空が冴え渡り、春の雪を踏む、、、って、すごく素敵です。山の空気が冷たいでしょう。
富士もこのころが 一番美しく見えるでしょう。アイゼンと、ピッケルで歩かれたのですか?
他の方々との 山の会話も良いですね。絵をみているように、その状況が想像できます。みなさん、自分なりの目標をもっていて、中年登山、壮年登山、初老登山 みな素敵です。
没法子 とは どう読んで どういう意味ですか?中国から きた言葉ですか。すみません教養がなくて。
アイゼン、ピッケルは無しです。
おっとっと、と滑らない様に歩きました。
没法子は、めいふぁーず と発音します。中国語で、仕方が無いの意味です。
教養とは何の関係も有りません。あたしもうろ覚えなので、間違ってたりして、へっへっへ。
じゃあ没法子って悪戯っ子のことなんだ
浅間の三合目からスキーで降りたら、山屋さんにこっぴどく叱られました。なだれのメッカを15分で滑ったのです
でも上りは3時間もかかりましたよ
正確には、悪戯っ子さんが悪戯をして居るのを見て居るわたしが、肩をすぼめて「没法子」と呟くと言うのが、其の使用法です。
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