2023年4月8日土曜日

閑話番外 その百四十二


  前々章で桜の時期の弘法山へ行った話をした。三月三十一日の事だが、その三日後に妻が弘法山に行くと言う。それは良い話だ。前回は一年振りだったが、今回は一月振りなのだから。一緒に行かないかと誘われたが、一人で行けと言った。冷たい夫ですなあ。

 一人なら大いに飛ばし、筋肉にも負担を掛けて汗だらけになる。妻と一緒なら汗もかかない。それに、三日前に行ったばかりですよ。上の写真は妻が撮ったのではなく、その三日前のあたしの写真です。

 その日は月曜なので里湯は休みだ。「温泉もないなら何を楽しみにすれば良いのよ」と嘆いているのは気の毒ではあったが、里山歩きを楽しめば良いのだよ。

 何やらブツブツ言っていたが、行く決心がついて出掛けて行った。快晴の日だった。午後に帰宅してから風呂に入り、買って来たビールをあたしと分け合って飲んだ。妻は350mlの缶を一人で飲むには多いのだ。何と安上がりな妻なんだ!

 快晴だわ空気は爽やかだわ新緑は鮮やかだわで、結構ご満悦であった。そうでしょうが、行って見れば良いもんなんだって、たとえ里山歩きでもね。

 今回は雷鳥に会ったなぞとの仰け反る様なトンチンカンは言わなかったが、狸に会ったと言う。鼻筋が白かったと言うので、ハクビシンじゃないかと写真を見せると違うと言う。狸の写真を見せるとこれっぽいと言うので、狸だったのだろう。何せ猿だって猪だって出るのだから。結構奥深い里山ですなあ。

 妻曰く「山歩きは(定義に異議あるけど、まあ良い)気分爽快になるのよ。体と心に良いのね」と。その通りなのだ。だからしょっちゅう行けば良いのに。出掛ける迄が面倒なんでしょうね。

 足腰が弱れば健康年齢は尽きたと思って良いだろう。それを防ぐには歩く事。平地ではいけない。上り下りがなければ歩く効果は半減以下ななる。簡単な山登りが最高なのです。

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