2021年3月17日水曜日

閑話番外 その百十七

 


 今年は山にたっぷり雪が降った。去年行けなかった春山は巻機山にしよう、それも四月が良いなあ、と勝手に考えていた。三年前に登った時は雪が少なく、白銀の山々ではなく斑な山々だったのだ。折角上越国境線の中央付近に登ってそれでは、悲しいでしょうが。

 ところがそうは行かなくなってしまった。Yの姑さんが大分弱って来たのだ。専業主夫のYとしては眼を離せない。何日も留守にするなんて飛んでもない。もうじき九十三才だもんで当然ですなあ。

 今年は春の訪れが早かった。雪解けも進む事だろう。でも仕方ない、積雪の状況に依っては巻機山は諦めるかもです。連休を使って山に行くからですよ。五月の頭になったら、又もや斑な山々になっちまうかもなので。

 下れなくなったYと出掛けるには、無理ないルートを取るしかない。選択の余地が少なくなった訳だ。それでも何とかルートは造れる。S、Kとハイクに行くので慣れている。

 今更新しいパートナーと春山へ行くなんざ考えられない。Yとは三十年以上もパーティを組んでいる。やるべき分担は分かり切っていて、とっととそれぞれの役を果たす。テントの暮らし方も出来上がっている。ベストパートナーと言う存在だ。

 たまに多少キツい山に行きたくなったら一人で行けば宜しい。ん、するとテントの問題が出現する。Sからのテントは重いしもう粉を吹いてるし、使えない。

 次女のテントを借りる手もあるが、煙草は吸うな、折り目は守れと煩いに決まっている。こちとらテントで酒を飲んで、煙草をプカプカと吸うのが楽しみなんでえ。テントはザックに押し込むんだ。煩い事を言われる(言われてないけどね)なら、借りてなんてやるもんかいw

 雪解けが遅くて、連休迄もってくれれば、予定通りに行けるんですがねえ。

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