2019年10月10日木曜日

山の報告です その九十七



関西弁の彼女は大仙丈岳へピストンすると言う。行きで四十分と標識に書いてあるそうだ。じゃあ往復で一時間四十分でねえけえ。おらあとてもそんな気にゃあならねえだよ。彼女を六十才位と書いたが、もっと若いかも知れない、失礼したです(ペコリ)。
動画を撮っていた若者も大仙丈岳へ向かって行く。驚いて「野呂越ですか」と聞くと同じくピストンだと言う。若いって凄いですなあ。その二人は全く急いでない訳だから、今夜も泊まって明日は(多分)甲斐駒にでも登るのだろう。
 好天は今日と明日のみ。だったらフルに行動する。あたしだってもう十歳若ければそうしていただろう。その十歳がものを言うのだ。七十一にはのんびり登山が相応です。
 ポツリポツリと登って来る。そしてポツリポツリと下って行く。三十分以上も腰を据えていたが下山に掛かる。それも思いっ切りゆっくりと稜線漫歩を楽しみ乍らだ。
頂上には丁度四時間、詰まり地図のタイム通りに着いたので、時間は有り余っている。こちとら爺さんなんだから稜線漫歩、その位の贅沢は許してちょ-よ。下の写真は稜線漫歩の登山者。

 
 快晴で且つ殆ど無風である。これは珍しい事だ。普通は風が有る。九月下旬の3000mの風だと相当寒い。雨具を着込みたくなる程だ。この日は皆さん半袖でOK、恵まれた日なのです。
 小仙丈へ登り返した。此処まで下ると塩見岳がバックの荒川岳より高く見える。此処で又もや大休止だ。中年男性が休んでいて例の如く「最高ですな」と言い合う。若いカップルが登って来て喜んでいる。仙丈を見て「頂上は未だあの先だったりして」と言っているので「あの奥がピーク」と言うと「えー!」と驚く。「いやいや、あれがピーク、360度ですよ」と言って安心させる。暇なもんでついバカを言っちまうですよ。(続)

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