2019年2月22日金曜日

閑話 その二百七十六


 頂上から分岐点に戻ると、其処からが下りである。次女は下りが苦手で、怖がって小刻みに下る。「そんな歩き方するんじゃない」とあたしに言われてもそうなってしまう。
 一方妻は下りは割と得意なのだ。とっとと下って行く。登りもそうなら良いんだけども、そうはいかないのが困ったものだ。
 あたしは次女に付き合ってゆっくり下る。一寸と急だと次女は尻をついてズリズリと下る。ダメだこりゃあ、であるのだ。
 急な下りを終えて見ると妻は大分先を行っている。そのうち登りになると我々が追い付く。下りになると又先行する。それを繰り返すのですなあ。
 急な下りの途中で柴犬を連れたおじさんと擦れ違った。これで三度会っている。聖峰から登って急坂を下り、又登り返して戻るのだ。犬の散歩にしてはやけにハードだ。犬も飼い主も丈夫になる事疑いなしである。
 若いパーティとも擦れ違うし、八十位の女性とも擦れ違う。次女も「あの年で凄い」と感心しているが、このコースの良い処は、ほぼ誰でも(勿論無理な人もいるだろうけど)歩けるという事なのだ。
 弘法稜線に合流して小さなピークで昼食にした。道の左右に座ってお握りなぞを食べるのだ。通る人は、変な奴等だ、と思った事だろう。そんなこたあ良いのさ、山ん中なんだからね。
 そして目出度くも弘法の里湯に着いて入浴とあいなった。何時もならシャツはビショビショに濡れて脱ぐにも苦労するのだが、乾いている。随分楽をさせて貰った訳だ。登りは妻が遅れ、下りは次女が遅れるのだから、常にゆっくりってこってす。
 風呂上りにハイボールを飲む。何時もの通りだ。妻と次女は二人で一個の缶ビールを飲んでいる。予定では町田で夕飯の筈だったが、サンドイッチなぞ買い込んで帰宅したのです。次女が仕事を辞め有給消化の休みで、我が家に泊まりに来た日の事でした。

4 件のコメント:

悪戯っ子 さんのコメント...

ほのぼのとした山行ですね。柴犬やら、80の方とか聞くと自分でも行けるかな? とか、無理です。スキーを担いで八方尾根、第三ケルンまで登り、一気に 20分で降りてました。下りも歩く等は怠惰なオイラの趣味ではないのです。

悪戯っ子 さんのコメント...

しかし、映画を沢山観て山にも頻繁にゆき、お酒も絶やさない⁉️ 流石の連隊長殿、、、🎵
蔵王の林間コースで道に迷った事がありますが、視界の開けた熊笹の平原⁉️ に出て明るい内に帰投しました。コースには赤いリボンが打ち付けてありますが何処かで見逃しました。本来なら自分たちのスキー跡をトレースして戻るのですが馬鹿さ故の蛮行です。どっかに出るだろうとゆう軽いノリでした。沢に出たら困るなあ⁉️ と、考えてました🎵

悪戯っ子 さんのコメント...

ジャンプ男子団体で銅メダル。見事だ。
個人総合首位を独走する小林陵侑
の活躍は凄く他国の選手からも絶賛されている
レギュレーションで日本虐めがあったが札幌オリンピックの日本飛行隊の伝統は消えて居ないのだらあ🎵

kenzaburou さんのコメント...

蔵王でコースを外れるって結構ヤバくないですか。
無事に帰れて何よりでした。
尤も、簡単に駄目になるようなヤワな御一行ではなさそうですがw