2019年2月13日水曜日

閑話 その二百七十三



 Yの装備はどんどん改良されている。前は二本あったニッカズボンを穿いていたが、今ではストレッチの効く山ズボンだ。羽毛の上着やベストも知らぬうちに揃っている。それも特価品を見つけているのだ。まあ、経済力の差とマメさの差なのだから仕方無い。
 凄く暖かいと言う。そうでしょうとも。それに仕舞う時には小さくなるので便利だと。羽毛の長所だからね。あたしは古びてダラーっとなったヒートテックの下着を着込んでセーターという、相変わらずのスタイルだ。
 テントは最早我が家の感覚である。ごろごろして酒飲んで、誰にも遠慮がいらなくて、しかも広いのだ。最高じゃんかさあ。
 速めの夕飯を摂り味噌汁を飲んで、一旦寝る。十八時位だ。例に依って「こんな早く眠れるかなあ」なぞと良い乍ら、Yはあっという間に鼾をかき始める。何と羨ましい奴!
 あたしは勿論眠れない。うとっとしたかどうかで堪らなくなって、ローソクに火を点けてYを起こす。良く寝ていたのに御免。
 改めてギンギンに冷えたチューハイで乾杯、好例の夜の宴会が始まる訳だ。思えば新潟県の六日市から入山して尾瀬迄の大縦走、越後湯沢駅一泊山中四泊の最終日に夜中に起きて、残った酒を全部片付けたのが発端だった。それが好例となって最終日には夜中の宴会が開催される様になった。一泊ならその夜が最終日なので、該当するってこってす。
 結構飲んだ。焼酎は飲み切った。二十三時前には、再びおやすみなさいである。そしてYは良く寝てあたしはうつらうつら。二時頃表に出て小用をたしたが、Yは全く気付かずに寝入っている。外は偉く冷えていた。
 明け方の冷え込みは一段と厳しく、それでもすと寝て、気付けば六時だった。あたしとしては眠れた方だろう。起きてシェラフを畳んでいるとYも目覚めた。早速コーヒーを沸かして飲む。これも決まり事だ。(続)

2 件のコメント:

悪戯っ子 さんのコメント...

相も変わらずお酒ですね。健康のバロメーターかもしれません。小生は元々弱いのですが、ここに来て更に弱くなりました。タバコは無煙タバコにしましたが時々、リアルなタバコを吸うとクラクラします。スキーも三本も滑ると足がガクガクしてしまいます。元気なのは息子位です🎵

kenzaburou さんのコメント...

あらら、無煙煙草になったですかあ
でもまああちらが元気で何よりw