2016年4月5日火曜日

クソ面倒な話 その十七




 昔の文をアップする。今こそ考える時だと思うのです。
 専守防衛とは、実は世にも恐ろしい思想なので、耳元で囁く奴はメフィストに決まって居る、と言っても決して間違っては居ない。
 如何にも、防衛するのみ、と思わせるので、良いんじゃない、と思う人の多い事は驚ろくかり、日本人の80%は支持して居るのでは?単なるカンなのだが、多分近いところう。
 プロイセンのグナイゼナウの様な傑物が作戦を立てても、駄目なのだ。勿論モルトケでも。理由は、今は21世紀で空からの攻撃が有る事と、兵器の威力の革命的進歩(進歩って言って良いの?)だ。

 幾ら兵器が強力でも、空からミサイルが降って来るとしても、大体からして何処の国が平和を愛する日本を攻撃するの?有り得ない!
 多くの人が其の疑問を持つだろうが、ご自分で考えて下さい。平和を愛す国は攻撃されない事実は、一つも無いのだから。
 防衛とは消防署と似てなくも無い。装備を整え訓練を重ね、出番が無いのが最高なだ。
 消防署と違うのは、消防体制が整って居るから火事が起きない訳では無いと言う処だろう。火事は消防署の用意と関わり無く(予防消化徹底の活動は別にして)起きる。防は、用意を怠ると戦争を誘発させる事は、厳然と歴史の示す通りだ。疑う貴方、調べしょう。
 専守防衛の何処が恐ろしいの?
戦場を国内に規定する事。
狭い国土にウジャウジャ人が居る戦場とは、話の外の悲惨さで有る事は一寸と考えれば分かる。あの、無謀極まり無い本土決戦の思想に、不思議と一脈(いちみゃく)通じるだ。
 偉い数の民間人が犠牲になるのは勿論、建物や財産のみならず、インフラから経済迄、致命的な打撃を受ける。詰まりパーになる。
 万が万が一、戦争を仕掛けられたとしよう。
 敵を上陸させてはならない。でも、専守防衛だと、明らかに上陸を企図して居ると判明する迄、阻止出来ない。そして、其の時は手遅れって事だ。昔じゃ無い、ノコノコと上陸用舟艇でやって来るのでは無い!
 我が国に向かう船団を阻止するのがセオリーだが、公海上の船舶を攻撃するなんざ、気違い沙汰だろう。今の風潮では。
 敵のミサイルを国土に撃ち込ませてはならない。でも、専守防衛だと、ミサイル発射を阻止する事は出来ない。せいぜい迎撃するのが唯一の手段だが、ご承知の通り極めて難しい。飛んで来る銃弾に銃を撃って落とす様なものだ。もう一寸とは精度が上だけど。
 ミサイルに対抗するには、ミサイル基地を発射前に叩くのが確実な方法なのだが、其れは出来ない。明白な他国攻撃だから。
 専守防衛主義を守りたいならば、少なくともビルにはシェルターの設置を義務付け、各家庭のシェルターも奨励すべきでしょう。そして一番必要なのは、殺される覚悟なのです。

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