2016年4月11日月曜日

休題 その百六十七




 会うが別れの始めとは

 Kjは今年の夏で退職だと言って居た。それが急に宮崎で有る。仕事は出来る男だし、確実且つ人当たりも良い。どうしても必要な人材で有るのだろう。
 あたしと偉い違いだ。“是非貰い”なんて無縁で“是非いらない”なら覚えが有る。人間の出来の違いなのだ。まあ、無精で良い加減で飲んべが売りじゃあ仕方が無い。
 五月初旬には赴任するとの事。何だい、Ynより早く行って仕舞うのけえ。今度の旅行でお別れけえ。
 あっと言う間に朋友六人が四人になっちゃう訳だ。二人は居るには違いないが、余りに遠くに居るのだ。突然三分の一が欠けるのだ。寂寥の感は拭えない。
 夫々の人生で有る。前途を祝すのが本義だろう。二人ともちゃんとやって行く事だろう。夫々に苦労は多いに決まって居るが、乗り越える力は充分持って居る。
 これで東京残留組は宮崎にも旅行に行く事になった訳だ。Kjも東京には出て来るが、そう自由に時間は使えまい。自宅にも帰らなくちゃならない。
 宮崎か、キビナゴが食べられるな。酒は焼酎だろう。食べ物も沖縄よりかはあたしに合いそうだ。
 希望と不安を抱えて去りゆく友。其れを見送る残留組。見送る方が寂しさを感じるものなんですなあ。
 春は別れの季節でも有る。
 元気で頑張って、又会いましょう!

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