2015年12月10日木曜日

クソ面倒な話 その六




 昔の投稿の続きです。
 大分前に、進化論に異議を申し立てて居たが、もちろん“ダーウィンの進化論”の意なのだが、誤解はしてませんよね。
 其の文中で、日本の学者にはウイルス進化論が有るけど、どうもねえ、とか書いたと思うが、十年数年振り(?)に新刊が出て、読んだら一寸と納得させられちまったのだ。
 あ、分かり切った事を説明すると、日本の進化学は中西錦司以来の伝統で、世界の異端的(悪い意味で無く)トップレベルなのです。
 新刊で唸った理由は一つ、人ゲノムの解明が出来て、其れを元に検証をして居るかだ。当時は未だ人ゲノムは解読出来なかったのだ。
 人の遺伝子の33%はウイルスのものだとは初めて知った。勿論、遺伝子の多くは実際のタンパク質合成とは関係無いもので、唯有るだけとは知っては居たが、其の内の多くがウイルスの残骸だったとは、目から鱗状態。
 なーる、そう言われればキリンは首が長くなる病気(便宜上です)に掛かったんだし、鳥は、前足が翼になって骨が軽くなる病気に掛かって、一斉に鳥になったんだ。
 まあ、ダーウィン君よりかは遥かに説得力が有るし、水平的にも垂直的(ウイルスに感染して変化した形態は遺伝する)にも理屈が通る。よ、流石今西先生の孫弟子達。
 とか言い乍ら、さっき書いた様に、ウイルスに感染して、羽から骨から筋肉から、全部鳥になる難題をクリアー出来る都合の良い病気になれんのだろうか?
 目から鱗とか言い乍ら、あたしゃあ不服なんでしょうなあ。くどいだろうけど、ダーウィン君よりかは遥かに科学です。
 じゃああたしは何かと考えりゃあ、どうしても中西理論になる訳で、欧米でカルト扱いされて居るデザイン理論に近いけど、何処が 違うかと言うと、うーん、どっちかってえと似てるけど、一寸とニュアンスが違う(汗)。
 ウイルス説の先生達は中西理論を尊重しつつも彼の「種は変わるべくして変わる」と言う名言を、禅問答の様だと切り捨てる。え、其の通りだったらどうすんの?あたしにはそうとしか考えられないので。
 素人がどうこう言うのは止めて、新刊で教わった面白い日本人とアメリカ人の遺伝子の違いの話。
分かり易くザックリと、臆病遺伝子と大胆遺伝子と言おう。人間は誰でも二つ持ってて、大胆大胆か、大胆臆病か、臆病臆病かで有って、確率的には夫々、25%、50%25%なのは、メンデルの法則を持ち出す迄も無い。
処が日本人の68,2%は臆病臆病、30,1%は大胆臆病、大胆大胆は1,7%。アメリカ人は、臆病臆病が18,8%、大胆臆病が48,9%、大胆大胆が32,3%。
 え、我々は臆病民族だったんだ。命知らずのアメリカ人は散々映画で見たが本当だた。だから日本では武道が磨かれたのだ。元々臆病な人間が、修練して其れを克服するが、武道で有り武士道なんでしょうから。
 元々戦争に向かない民族なんですなあ。

0 件のコメント: