2020年7月6日月曜日

閑話 その三百二十一



 夜の宴会は散々飲んでお開き。翌日はバス停へ十分も歩けば良いのだから、思いっ切り飲んだ。表に小用に出た時もふらつく有様、長い自粛の反動でしょうな。
 朝を迎えると薄曇り。雨の中を登り、雨に撃たれて下山を覚悟していたが、直前に予報が変わったとは書いた。実にラッキーと言えるだろう。雨でも構わないけど、降ってないに越した事はないので。
 とっととテントを畳み、軽くなったザックを担いで下って行くと、四人の若者が沢を登って行く。人気の沢なんだなあ、と改めて思う。書いた通りに上級の沢なんですぞ。
 ラストの若者が「水も冷たく無くて気持ち良いですよ!」と言う。そうでしょうとも。大滝に挑戦する若者達は、気持ちも高揚しているのだろう。「気を付けて!」とエールを送る。我々とはレベルが違い過ぎです。
 四人の登山者と擦れ違った。あたし位の歳の諸君だ。男性一人で女性は三人。「早いですね」と声を掛けられたが、一軒屋避難小屋から来た様な顔をしておいた。直ぐ上で幕営でしたとは言えないじゃないですか。彼等は畦ヶ丸に登って西丹沢センターに下るのだろう。凄く良い日帰りコースだ。
 バスに一時間近く乗って新松田へ。この日は月曜なので里湯は休みだ。では東海大学前駅の立ち寄り温泉に行ってみよう。前から有るのは知っていたが、行った事はなかった。
 「さざんか」と言う名で、駅から五分ちょいだ。時節柄空いていた。露天風呂からは表尾根が見渡せる。この日はガスって見えなかったけど。内湯もまあまあ広くて気持ち良い。残念なのは自販機にアルコールが無い事。食堂では生ビールを売っているそうだが、この日は食堂は開いていなかった。
 と言う訳でオートキャンプと変わりない行動になっちまった。テント暮らしがしたくて堪らなかったので、これでも良しとします。

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