2016年1月19日火曜日

休題 その百六十




 湯河原へ妻と行って帰りに映画を観て来たと書いた。妻と旅行には年に五~六回も行くだろうか。貧乏旅行なので一泊、それも近場に決まっている。
 箱根、湯河原、熱海、伊東、長岡、石和といったあたりだ。宿も安いのを探して出掛ける。一人一万円を越す宿は有り得ないのだ、エッヘン。
 宿が古くなっても簡単に建て替えられない。大金を掛けてリニューアルしても、元をる保証は無いのだから。
 それで安く提供して客を呼ぼうと言う訳だ。我々夫婦には持って来いで有る。従って建物ばかりとなる。
 あたしは古くても気にもならんが妻はお気に召さない様だ。併し経済の原則には逆らえないので、我慢をせざるを得ない。可哀そうでは有りますなあ。
 妻はその代わり風呂には注文を付ける。清潔で且つ露天風呂が良い事。あたしは此れ又大きな内風呂が有れば文句は無いのだが、そうは行かないのでちと辛い。
 確りした露天風呂を求めると、選択範囲が大分狭まるのだ。後から取って付けた様な露天風呂が結構多いのだ。屋上にジャグジーの様な小さなやつを置いたりする。
 どうでもよかろうと思うのだが、本人としては譲れぬ処なので仕方が無い。まあ、あたしだって気持ちの良い露天風呂は好きなので。
 食事は二人共拘らない。部屋食より食堂が良い、位だろう。バイキングだろうと御膳だろうと宜しい。
 第一そうは食べられなくなっている。御膳だとご飯を食べるどころでは無い。おかずも食べ切れないのだ。
 そう考えると、妻が風呂に拘るのも無理からぬ事だと分かる。でも、何と言っても何も家事をしないで良いと言うのが最高なのだろう。二人暮らしでも家事は妻がやっている。
 まあ、あたしの妻への罪滅ぼしの意味も有るんでしょう。それに元気で歩けなくなちゃ旅行どころじゃ無くなるもんね。

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