2016年1月10日日曜日

休題 その百五十八




 これは好き好きの問題なので大いに異議も有ると思うが、あくまであたしの選ぶ黒沢明ベストファイブです。興味無いって?我儘は言うもんでは有りませんぞ。
 五番目、「生きる」。此の作品は代表作に挙げる人もいるので、誰にも異存が無い処だろう。志村喬主演で、作品説明は不要でしょう。
 四番目、「酔いどれ天使」。此れも人気が高いので問題は無いだろう。主演は志村喬、助演は三船敏郎、ゴールデンコンビの初作品とも言える。前にも共演はしているが、主演・助演は無かったのだ。
 此れ又作品説明は不要と思われる。
 三番目、「七人の侍」。此れはブーイングだろう。多分一番人気の作品だ。既述だが、黒沢も何も知らずに見た若者が「すっげー面白かった!」と書き込む程だ。
 多くの人が黒沢作品のトップに挙げる。其れには異存は無いが、あたしは三位なのだ。前に書いた通り、前編で言い尽くして仕舞って、後篇はストーリーを追うのが中心になるから。其れでも凄いのは否定しない。
 主演は志村喬、助演は大勢いるが三船敏郎の印象が強い。作品説明は不要だろう。ん、ベストファイブは全て説明不要って事かあ。
 二番目、「隠し砦の三悪人」。一寸とブーイングかも。併し冒険活劇としたらトップもトップ、インディンジョーンズなんざ足元にも及ばない。
 主演は三船敏郎。助演は姫役の上原美佐となるだろうか。彼女は此れ一作しか知らない。芝居は出来なさそうなので無理からぬ。此の姫役を立派にこなしただけで充分だ。
 一番目は、「赤ひげ」。文字通り、黒沢作品の集大成で有る。重厚に伏線を生かし丁寧に描く。重たいと言っても良い作品だ。
 以上があたしのベストフォー。文句が有るって?だから断ったでしょう、あくまで“あたしの“なのでご容赦を。

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