2020年8月28日金曜日

閑話 その三百二十五

 


 後はノロノロと塔へ向かうのみ。昔は花立山荘に着けば等に着いた様なもんだったのに、今じゃこれから一仕事。年には勝てません。

 何度も書くが花立からが山。涼しい風が通り、何とか塔に辿り着けた。山頂には二,三人しかいない。真夏は本当に人が少ない。

 下りに掛かると花立山荘の三人が登って来る。「もう頂上ですか?」「最後の登りですよ」と急に余裕をこくあたし。ついさっきヒーヒー言っていたのにねえ。

 とっとと登って来る若者は凄い。中年男性が息絶え絶えに来る。階段の上から「どうぞ」と声を掛けるが「いや、どうぞ」と脇に避ける。その気持ちは良-っく分かるですよ。

 下りもゆっくり、時間はある。十二時五十二分のバスに間に合えば良いのだ。花立への登り返しで、バスで一緒だった山ガール姿の女性と擦れ違った。着実な歩みでやって来る。あたしより(多分)上なのに立派だ。

 大階段を下り切ろうとするあたりで四人の二十代男性と擦れ違った。「頂上にはどれ程かかりますか?」「これを登り切ると花立山荘、そこから二十五分か三十分ですね」。彼は嬉しそうだった。その花立山荘迄が十分以上もかかる苦行なのだが、それは言わなかった。言った方が親切だったかもね。

 その下で外人さんの三人パーティと擦れ違った。三人共綺麗な発音で「今日は」と言う。こんな暑い山へようこそ!

 余裕で下っていたら、何だかバスの時刻がギリになって来た。そこで慌てて急ぎだす間抜けなあたし。少々飛ばして、十二時四十五分にはバス停に着いた。五時間四十四分かかったので、メロメロになった前回より二十二分余分にかけた訳だ。里湯は夏休みなので、東海大学前の“山茶花“で汗を流す。妻も弘法山から”山茶花“へ行っていたが、あたしが先に出たので会えずに別々に帰った。どうしても会いたい訳でもないのでw

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