2020年8月21日金曜日

休題 その三百二十

 

 数年前にキアヌ・リーブス主演の「ジョン・ウイック」が上映された。殺し屋の復讐劇だが、ガンとカンフーを合わせた斬新な立ち回りで、ガンフーとの新語が生まれた。

 息もつかさぬ追っかけっこと格闘・殺害の連続でそれなりだが、傑作とは言い難い物だった。キアヌ・リーブスが主演でなければとてももたないだろうと思ったのだ。

 それが大当たりして、続編のチャプター2が造られた。それも当たって、新作パラベラムが造られた。当たったら続編って、何時も のパターンですなあ。

 三作共映画館には行ってない。ツタヤで準新作になったら借りれば宜しいってなとこだ。で、パラベラムを借りて観たですよ。

 例に依っての大騒ぎ、妻は「こういうの何だか飽きたわ」とか言って居眠る。おいおい、ジョンは死にもの狂いで戦ってんだぞ、何スースー寝てんだよ!

 暫く寝て妻は眼覚めた。「どうなっちゃったの?」なぞとのたもう。「寝てる間に色々あったんだ」としか言い様がない。

 「凄く背景(セットや道具の事)が立派ね。全体の色合いも見事よ」。言われて気付いた。成程、多くの場所が重厚な部屋や広いロビーだ。画面の色彩も渋く統一されて、落ち着いている。言われる迄全く分からなかった。

 一寸と潜って見たが、その点に関しては誰も触れていない。そういう事か。唯のB級ドタバタ映画で終わらなかったのは、俳優の魅力に加えて、美的センスの良さもあったのか。あたしはそんなのどうでこ良い派なんだが、矢張り美的水準も高い方が良いに決まっている。分からないんだけど、印象が異なるってえのは、確かに有り得る。

 弟3作パラベラムは続編へ続く。ローレンス・フィッシュバーン(マトリックスのモーフィアス)と組んで巨悪(自分等も悪の一部だけど)と闘うのでしょう。

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