2016年2月7日日曜日

閑話 その百八十一



 前回の続きです。前回の写真は五月連休の涸沢。春だし快晴なので快適そのものだ。天気が崩れると一気に冬に戻るのが凄い。雪はバリバリと凍って行くのですぞ。
 急に朝にしてしまったが、勿論夜を過ごさなければならない。これも春と冬とでは天国と地獄の差が有る。
 春は良い。余程の悪天候でなければ何とか眠れる。夜中に小用を足すのも苦にならない。星を見上げて「すげー!」と言う余裕も有る。
 冬はそうは行かない。着込むだけ着込んでシェラフに潜り込むのだが冷たさにうめく(寒さでは無い)。ひたすら体が温まるのを待つのだ。相当辛い。
 うっかり小用を足そうとすると、オーバーミトンを足に履き、雪を払ってテントに入る時には体は冷え切っている。氷点下二〇℃以下の世界なのだから。そして又シェラフの中で冷たさにうめくの(涙)。
 従ってぐっすり寝た記憶は無い。良くてもウツラウツラする位だ。ま、普段から余り眠れないたちなんで仕方が無い。
 シェラフの中に懐中電灯も入っている。外に手を出さずに済むからだ。手を出すとつべたいのだあ。眠れぬまま電気を点けて時計を見る。何度も見る。やがて零時近くとなる。大分焦って来る。
 焦っても仕方無い事なのだ。つべたいのを覚悟して半身を起こし、ウイスキーをがぶっと飲む。するとウトウトするってのが通常のパターンだ。そして朝、氷の粒を浴びながら起きるのだ。
 体力がガクッと落ちた今、もう冬山の幕営は出来ないだろう。小屋泊まりでやっとだ。大体からして、冬山にも行けないのでは。。。。。
 最後は繰り言になっちまったですな。冬山に行ける事を目的にリハに励みましょう。

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