2025年12月4日木曜日

閑話 その五百二十一

 


 妻と一緒の登山は、結婚歴四十七年にしてはそう多くない。既述が大部分だろうが、師走なので(一体何の関係があるの?)思い出して見た。

 弘法山と高取山は多すぎるので除く、近所の公園へ行った感じに近いので。檜洞丸に二回、畔ケ丸、札掛の一ノ沢峠、鍋割山、不老山、表尾根、書作新道から三ノ塔、木ノ又南尾根(仮称)、大山、大山三峰、堂平から丹沢山、主脈縦走、丹沢の尾根歩きはこんなもんだろう。沢も幾つかあって、葛葉沢に二回、新茅ノ沢、モミソ沢、セドノ沢、大体以上だろうか。

 思えば妻も良くぞ歩けたものだ。若かったからねえ。沢も初級ばかりだが、ちゃんと登ったのだ。何せ高い所を怖がらない、あたしと真逆なもんで、こっちの方が妻の余りに無造作な動きに焦る有様、傍から見れば間抜けな夫婦そのもの。

 八ヶ岳では天狗岳、赤岳。中央アルプスの木曽駒宝剣岳。北アルプスの爺ケ岳。冬の那須朝日岳失敗。以上だと思うけど確信はない。頭の中の消しゴムが活発なのでw

 妻に聞いたって一つも答えられないんじゃないかな。人について行くってそういうもんです。「ほれ、ああいう事があった山」とか、「兎がいたとこ」と具体的に思い出させれば思い出す。

 可哀そうな思いも何度かさせた。赤岳から権現東尾根を下った時、麓の別荘地に飛び込んで方向不明でうろついた。妻は「頑張って歩いて来たのに」と半泣きになった。下りで相当参っていたから辛かったのだろう。今思い出しても胸が痛む。

 冬の檜洞丸の下りがツルツルに凍って、妻は何度も転倒した。東尾根もこれも既述です。これも今思うと、何で軽アイゼンの一つも持たなかったのかと慙愧の念ばかり。慣れない妻に凍った下りなんて、思い遣りのなさに唖然とするですよ。罪滅ぼしで、今度弘法山でも高取山でも、ゆっくり付き合いましょう。

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