ここ一年で起きた遭難は全国で三千件、遭難者は三千三百人にのぼる。凄い事になってはいるが、死者・行方不明者は三百人、率で見ると8.9%で過去最低だそうだ。これは目出度い話ではある。
が、だ、ドラマチックな遭難ではなく、何度も書いて恐縮だが、転んだり迷ったり疲れたり、何とも詰まらない事件が殆どと言う訳なのだ。例に依って不謹慎ですなあ。亡くなった人のご遺族に取っては、その原因がどうあれ非常に悲しい事なのだから。前言は取り消さずに、謹んでお詫び申し上げます。
悪天候(含む雪崩)原因は1.2%、何と言う時代の変化だろう。昔の遭難は悪天候に依って起きたものが多かった。思いもよらない嵐や吹雪、猛烈な風に叩かれて、しかもそれが数日続き、あらゆる努力にも係わらずに力尽きる。経過を読んでいても、身につまされて涙すら浮かぶ。
でもですよ、登山道で転んだり、植林帯で作業道に迷い込んだり、疲れて動けないから携帯で助けを呼んだり、なんともはや、もっと確りせい!と言いたい事故が中心なのだ。おらあ情けなくもなるぜ。あ、又もや不謹慎でしたね。済みません。
無理からぬ面もある。七十代が最高で23%、六十代が18,8%、五十代が18,6%、詰まり中高年が主に事故を起こしているのだ。あたしが初めて衰えを感じたのが四十代半ば、大体皆さんもそんな感じじゃないかな。前はどんどん行けたのに、気持ちは同じでも体が付いて行けなくなった年齢の皆さんです。
”被害小さめ””軽い遭難”、元にしたレポートの小見出しだが、全くその通りだ。従って低山の遭難も多い。いや、低山こそ多い。
低山でも山である。下りで転べば偉い事になる。一寸と迷い込んだだけで訳が分からなくなる。前は何ともなく歩けたのにへばった。もっと確りせい!は取り消しましょうか。

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