2025年12月16日火曜日

閑話 その五百二十二


 

 前のラベル「古い山仲間」で、Yを新しい山仲間と書いたが飛んでもない勘違いだった。何と半世紀も一緒に山を歩いていたのだ。当時学生だったYも、年明け元旦に古希を迎えるんだもんねえ。

 毎年今時は忘年山行へ出掛けた。多くは堀山のシークレット幕営地でのテント泊、今じゃ夢んごたあるですよ。あたしだって怪しいものだがYは絶対無理。仕方ないので新宿の飲み屋で二人だけの忘年会です。忘年山行なんてもんは、もう存在せんのですよ(涙)。

 前にも書いたその店は喫煙自由、テーブルに灰皿が置いてある。確か法律違反だったろうが、シナ人の店員は全く気にしてない様だ。この場合はシナ人のおおらかさに感謝です。

 一服点け乍ら「テントを張って準備を整え、雪を溶かし乍らの一服は最高だなあ」との話になる。実際に至福の時と言っても過言ではないのだ。ホテルじゃ一服点けられる時代ではない。テントの中では好き放題。黄金(こがね)の御殿、と歌にあるがその通りだ。それが春山の雪上だったりして御覧なさい、周りは白い山々、王侯貴族の気分なのだ。

 戸沢出会いには車で入れる。車を降りれば即幕営地、それでも構わん、もう一度あの広いテントで暮らしたい。「町田迄テントを背負って来れるかい」と聞くと、無理だと言う。Yはびっこを引いてるんだもんね。「もう一寸と待って」と言うからには、少しは良くなる兆候でもあるのかな。当てにせずに待ちましょう。ダメ元さ。

 あたし一人で小さなテントで幕営はできる。それじゃ面白くも何ともない。Yと幕営するのが楽しいのだ。役割分担は自然と出来上がっていて、全て阿吽の呼吸で行ける。一体何回二人で幕営したのだろうか。「数えきれない」とYは言う。そうでしょうとも、あたしだって分からないもんね。

 戸沢出会いの幕営を、楽しみに待ちます。

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