去年公開された「シビル・ウォーアメリカ最後の日」をネットフリックスで観た。多少話題にはなったがそれ程当たりはしなかった。まあ当然でしょう、他国の内戦だし。
何と言っても描かれるのが内戦、救いがなく虚しいと感じる人が多かったんじゃないかな。あたしもその一人である。敵から祖国を守る意識で始まったのだろうが、その敵は同国人、本来味方である人間達だ。
新人カメラマン(若い女性)の成長も描かれるが、全く主眼ではない。ジャーナリスト達の目線だが、それはあくまで監督のカメラ目線を代弁しているだけと感じる。あたしの勝手な感覚だが、虚しさ混乱無秩序殺戮こそが主人公なのでは。無造作に(そう感じさせるのが監督の意図だろう)その素材が現れる。その意味では成功した作品だと思う。
人の”生死与奪の権”は武器を持つものが得る。正義も法もない。武器だけがものを言う。誰も(特に日本人は)認めたくない現実を容赦なく描く。大当たりはしっこない。あたしも二度観る気なんざない。
アメリカが内戦状態になりつつある、と言う状況下で撮影されたので話題になった。大統領選挙の年だ。確かにアメリカの分断は進んでいる。ベトナム戦争の時は世代間の断絶傾向があったが、今は考え方の断絶だ。内戦っぽくはあるが、武力衝突には行くまい。分からないけどね。もしそうなっても、カリフォルニア・テキサス連合はないでしょうが。敵同士になるんじゃないのかな。
トランプらしき大統領が射殺されて終わるが、敵味方に何の敬意もないのが凄い。現実のアメリカにもその傾向があるのだろうか。監督はイギリス人なので、特に冷たい視線である可能性はある。
ベテランカメラマン(女性)が恐れを感じ出し、新人が恐れを感じず進む描写は、さもありなんと変に納得した。余りお薦めはできませんなあ。


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