2026年5月31日日曜日

休題 その六百三十四

 


 妻と熱海の玉の湯ホテルに泊まって昨日帰って来た。何度か泊まったが、改めて驚いた。”The昭和”なのである。

 あたしはここの内風呂が大好き、海底風呂と称する源泉温泉で、湯気が濛々とし丸で温い湿式サウナ状態だ。風呂で温まって湯から出ると暑い、途轍もなく暑い。上の写真は明るく撮れているが実際は薄暗い。それが好きなんだから、あたしも結構変人ですな。

 記述だと思うが部屋食。布団も敷きに来る。会場食が普通なのに「会場食は大変で」と訳の分からない事を言う。布団も自分で敷く所が増えたってえのにね。

 冷蔵庫にはビールや日本酒、ジュース等が詰まっていて、引き出すとカウントされる方式だ。今時そんなのはない。冷蔵庫は空で、自由にお使い下さいの時代だ。

 大体のホテルのロビーにはコーヒーがあって、ご自由にお飲み下さいなのだが、有料で注文する形式なのだ。ね、モロ昭和の侭取り残されているでしょうが。流石に便器はウオッシュレットに変わっていたけど。

 それでもやって行けてるのは目の前が桟橋、景色が良いだけでなく、その桟橋で花火を打ち上げるので最高の見学席だ。年に十三回も花火大会がある。あと、子供連れや年寄には部屋食が喜ばれるのだろう。

 妻には当然お気に召さない宿である。特に薄暗く暑い海底風呂を「何だか怖い」と言う。好みは人それぞれです。あたしが好きな風呂に付き合ってくれた訳です。

 宿の斜め後ろが山口美術館。前にも書いた、元「人間国宝美術館」だ。ジャンルを広げたので、東西の絵画彫刻が増えた。その分陶磁器が減ったのは残念だが仕方なかろう。

 最後の抹茶のサービスは変わらない。人間国宝の造った茶碗でである。妻は萩の三輪休和、あたしは備前の藤原啓であった。

 まあまあの貧乏旅行でありました。

2026年5月27日水曜日

閑話番外 その百九十六

 


 あたしの山道具は、ザックやテントやシェラフと言った大物以外は六連収納ケースに詰め込んである。ここは衣服、ここは火器・コヘル・ガス等、ここは足関係のソックスや地下足袋や新型草鞋、ここは食料関係ってな感じになっている。

 先日、もう使わない物があるでしょう、と妻が急かすので一つ二つ点検した。ありましたなあ、古いボロボロになったニッカズボン。え、まだあったんだ!って思ったですよ。アイゼンだかピッケルだか忘れてもうたが、引っ掛けて裂けてしまい、サポーター縫いのプロのおばさんに頼んでも修復不能だった奴。燃えるゴミに回したですよ。一寸と悲しい。あのニッカでどれだけ歩き回った事か。

 小さめの地下足袋があった、新品だ。思い出したですよ、妻を沢登りに連れて行こうと思って買っておいたのだ。もうないよ、あたしも妻も沢登りなんて。自殺の為なら別だが、自殺する気なんて二人共全くないw でも捨てる気になれないので、沢登りに行かなくても使うかもと、取って置く事にした。でもねえ、八枚コハゼの長い奴なんで使う事なんてないだろうなあ。何で八枚コハゼなんて買ったのかな?多分そのサイズはそれしかなかったのでしょうよ。

 新品の軍手が五、六組出て来た。いつも伸びた汚い軍手を、後生大事に使っていたが何だったんだろう。間抜けは本当に間抜けです。

 妻は無情にも「テントで使う物はもういらないでしょう」と言う。確かにその通りではあります。でもテント泊用具こそいざと言う時に役立つ。明かりでも火器でもビニール袋の奥のライターやトイレットペーパーでもです。非常時には宝物ですぞ。

 妻から見ると、汚いビニール袋ともう使わない道具ばかりなのだろう。でも、ビニル袋だっていざとなれば貴重な物なんだ。でもですよ、冷静に言うと、確かにガラクタだらけでしたよw

2026年5月24日日曜日

休題 その六百三十三

 

 今まさに”戦争”のやり方(広い意味の戦術かな)が変わって行く時を我々は生きている。多少の変化はあっても、第二次大戦方式が”戦争”のスタンダードだった。砲撃、爆撃、ミサイル、制空権確保、機甲部隊の突進、対潜哨戒等々。

 ロシアがウクライナに侵攻した方法は上記の通り。三日以内に首都は陥落するとは、プーチンの読みが甘かった。ゼレンスキーが想定外の頑張りを見せた。

 主題はその後の事。戦闘爆撃機が前線に近寄れなくなった。対空ミサイルの進歩に依る。機甲部隊の突進ができなくなった。対戦車ミサイルの進歩に依る。

 そして最大の変化がドローンである。常時戦場には偵察ドローンが飛び、目標を探知すると攻撃用自爆ドローンが突っ込む。最近のロシア兵の損害の90%(!)はドローンに依るものだ。戦闘車両も多くはドローンの餌食になった。戦車の弱点は上部、特に後方上部。全周重装甲にしたら重くて動けないのでね。

 ウクライナは一機数十万円のドローンの量産体制を整えた様だ。ロシアの大型突撃ドローンにぶつけて落す小型ドローンも、実戦配備された。値段が十分の一以下なので、割に合う話なのだ。詰まりドローンを如何に活用するか、如何にドローンから防御するかが戦場での重要要素となったのだ。

 その上地上ドローンの登場である。小さな作戦だが、空中と地上のドローンのみでロシア軍を敗走させた。これからはその手の戦いが主になるのだろう。地上ドローンは用途に依って造られる。補給用、偵察用、怪我人救出用、攻撃用と言った塩梅だ。

 日本の小さなドローン製造会社がウクライナの製造会社と提携した。ドローン戦術に於いてはウクライナが一番進んでいる。実戦で日々試しているのだから。最新情報を取り入れなければ、日本も危ういからですよ。

2026年5月21日木曜日

閑話 その五百三十七

 


 一昨日に又もや弘法山へ行った。勝手に行け!って気持ちは分かりますが、病持ちの爺さんなんで大目に見て下さいまし。

 快晴だが人のいない日だった。先週妻が一人で行って来たが、矢張り人が凄く少なかったと言う。連休明けは意外と穴場なのかな。木々は早くも夏模様になった。

 キャノンのお子ちゃま用IXYは小さな花が撮れなかった。草花のマークはあるが、遠近共に写せると嘘を並べてる。そこで思いついた。今迄は望遠で引っ張ったが、思いっ切り近付いたらどうだろう。やって見るもんです、写ったですよ。これで花も撮れるのは目出度い。え、お前がドジなだけだ? 御尤も。


 

 権現山に一人もいない。雨の日以外は初めての事だ。お前は雨の日も行くのかって? はい、行く事もあるんです、変わってんで。弘法山にも一人もいない。途中で二人程とはすれ違ったが、極めて珍しい。快晴なんですよ、多少春霞ではあるけど。

 権現山と弘法山間もこんな調子。


 

 足取りは多少重く感じた。太腿に負担が来たもんねえ。弘法山でそれじゃあ、丸でYや妻の世界だ。あたしもそこ迄堕ちたんですなあ。汗たらして頑張って、一時間四十五分掛かりました。写真を撮らなかったとしても、一時間四十分近くかな。

 病も増えてホルモン療法なんぞを始めたのでその副作用?んなこたあないってさ。普通に衰えただけだろう。町を歩いていても抜かれるだけだもんね。

 まあそんなもんです。歳なりです。それでも里山を歩けるだけ増しです。初夏の木々が迎えてくれるしね。最後にゃ温泉にも入れるし、上等でしょう。


 

 贅沢言ったら切りがない。高山を歩き回れたのは思い出のみ。何でも覚えられたのも思い出のみ。里山歩き爺さんで、元気にやろうじゃないですか。