久方振りに、Yと新宿の煙草を吸える店で一杯やった。昨日である。配りものや検査でバタバタしてたもんで、今年初めてである。
あれこれ話が出て、思いっ切りセーブしたのだがチューハイ三杯行っちまった。昔なら極軽く飲んだ量だが、病を幾つも抱えて弱っている身には多かった。情けないですなあ、チューハイなら五、六杯でも何でもなかったのにね。充分酔いました。
最後には山の思い出になるのは当然っちゃあ当然だ。Yは膝の古傷の所為で歩くのに不自由してるので、下りに膝が言う事を聞かずにグネリとなって転がってしまうって話になる。これは大変な事で、場所が悪いと命に係わるのだ。何せ突然転がる訳だから、急峻な下りならもうダメってこってす。
既述の通りあたしも、前穂高の下りで左足がグネリと来て左にジャンプした。右だったらこの世にはいなかった。
そのうちに、Yが転倒或いは滑落(仕掛けたも)した話になった。最初は辺室山の下りをわざわざ小沢にした時、Yが三十代であった。未だ堰堤を巻くのに慣れず、木を掴んじゃいけないと言ってあったのに木を掴んで折れ、落下した瞬間崖に生えた樹に両足でぶつかって止まった。ラッキーでした。
次は転倒こそなかったが、鐘撞山の下りで膝がどうにも言う事を聞かなくなって、やっとの思いで下った事。急だから転ばなくて良かった。転んだら転げ落ちて怪我しただろう。
次とその次も既述だが、日白山の下りであたしが方向を間違えて、下の国道へ下ろうと崖を樹木を頼りに下ったらYが滑落した。下は固い雪の急斜面でその侭雪崩除けの鉄柱に激突する処だったのが、一か所だけあった平にすっぽり嵌って助かった。
で、芝倉岳の下りで雪を踏み抜いて転落、の筈がピッケルがシャクナゲに引っ掛かって助かった事。いやあ、本当にお陰様です。ラベルは”どうでもよい事”だが、どうでも良くないですなあ。
