2026年8月11日火曜日

休題 その六百四十三

 

 本当にどうでも良い田原総一郎の発言です。「”戦争は駄目だ。違う”と米国に対しても言うべきことは言った方が良い」と日刊スポーツが記事にした。

 全く仰る通りなんだが、日本がそれを言ってトランプが聞き入れるとは田原君も思ってはいないだろう。そう言える日本になるんだ、との意味だと理解する。

 事実上の国防の要である米国に、物申す国になるとは如何な事なのか、と言う話になると複雑になり過ぎるので、ひとまず置いておこう。その上で「戦争反対」を強調するならば、既述で申し訳ないが、「イランの核開発を承認する」と宣言してからではないのかな。

 米国がイラン攻撃を始めたのは、イラン国民が圧政に苦しんでるからではない。イスラエルのイラン攻撃に引き込まれたと言うのは、一面の真理だろう。イランの核開発が結構進んで来たから、今食い止めなくてはならない、ってのが本質ではないのか。

 そこを見ないで「戦争は悪だ」と強調しても、じゃあどうやってイランの核開発を止めるんだ?との疑問しか浮かばない。大体、田原君もマスメディアもイランが核武装しかけている事には一切触れない。原爆の日には「核兵器を許さない!」と強調するが、今正に核武装しつつある国についてはスルーかよ。

 それもだ、自衛の為の核武装、北朝鮮の様に金王朝存続の保障としてではなく、国是を実行する為の核武装だ。イスラエル、米国、EU、そして非イスラム諸国を叩いてイスラム化する、それが国是なんですぞ。ハマス、ヒズボラはイランの先兵、フーシ派は手先ではないがイランがスポンサーだ。核兵器は簡単にこれら過激派に渡されるだろう。

 過激派が欧米諸国(場合に依っては日本も含む)に核使用を躊躇うだろうか?あたしは躊躇うとは思えない。核使用が当たり前の世界が来る。田原君はそこは考えないのかな?

2026年8月8日土曜日

閑話 その五百四十六

 


 今年の7月の長野県の山岳遭難件数は七十六件に上った。流石に山岳県である、と言われても嬉しくなんかないだろう。そのうち五十三件が北アルプスだ。遭難のメッカである。え、不謹慎だって? 確かに。でも改めない、遭難はしちゃいけないと思ってるから。

 その元記事がみつからなくなったので不正確かも知れないが、五十三件の四割が疲労や脱水症、珍しくも低体温省で歩けなくなったものだ。まあ、森林限界を越えた稜線で吹かれると、夏でも低体温省にはなりますなあ。

 歩けなくなるって、物凄くはっきり書くけど、自己管理崩壊ってこったろう。歩けるつもりだったんだけど、歩けない。結局救援隊員に背負われるかヘリで救助される。人様に莫大な手間を掛け、ヘリなら地元の人達の税金をジャブジャブ使わせて貰ってるんだ。

 あたしだって歩けなくて愕然としたよ。一昨年だ。それでも、歩ける範囲を図って登り、登頂は断念したが無事に下った。大幅に時間を取って、カロリーも取って、休憩も取って、これなら行けると読んだのだ。自分の様子は自分が一番分かる。滑落や落石はどうしようもないかも知れないが、疲労は管理できる!

 本人が気付かないうちに衰えが進んでいる事もあるでしょう。大阪の五十代女性の話では、夫婦で北アに入って余裕のコースで三日目に北穂登頂、雷雨予報で早々に下ったら夕刻近くなって膝がガクガクになったと言う。一時は”疲労による遭難”の字が頭をよぎったと。ポンポンと小屋があるから大事には至らなかった。本人は「体力に見合ったスケジュールじゃなかった」と述べているが、全くその通りだ。登頂しての下りだから、彼沢へ向けての下りだろう。あんな所で膝がグネリとしたら、命に係わる恐れさえある。無事に帰れたのは何よりである。今年初頭から今月二日迄に、長野県で二十九人の遭難死者が出ているんです。自己管理しましょう。

2026年8月5日水曜日

休題 その六百四十二


 

 「マイケル」を昨日妻と観た。封切してから大分経ったので、もう空いていると思ったが当たり、五分の一の入りで日に二回しか上映していなかった。感想を読むと賛否両論、明るい部分のみ描かれているのが不服な人が多かった様だ。

 映画館で観なけりゃ勿体ないとの感想通り、コンサートシーンは圧巻であった。あれをTVで観ても迫力は激減するだろう。マイケルを演じたのはかれの甥、血筋だろう、声が実に似ている。マイケルは歌手ではない。歌うダンサーかな。その動きも見事に再現されていた。凄い練習をしたんでしょう。

 不評の中に、ドラマ性が薄いと言うのが幾つもあったが、スーパースター誕生劇と思えば問題ない。現に、もう彼程のスーパースターは生まれないだろうから。

 口直しにマイケルの歌を一時間以上見直した、と言う感想もあった。分かる、マイケルの歌と踊りを見事に再現しても、マイケルではないのだ。マイケルが如何に魅力に溢れていたかを痛感させられた。

 と言っても映画が落ちる、とは思えなかった。最後のコンサートが終わった場面で、妻は拍手をしていた。「皆静かにしてるのね、ブラボーって叫びたかった」と妻は言う。インド映画のノリだったら、館内が歓声に包まれていた筈だ。

 コンサートも良いけど、あたしは”今夜はビートイット”の練習場面に掴まれた。夜に急遽集められたダンサー達にあの振付をする場面だ。「一寸と足りないな、ジャケットを」と言い、回り乍らジャケットを一寸と外して決める、ダンサー達が「良いね!」と叫ぶ。そう言う場面がやけに好きなんですよ。

 ジャクソン5時代からだから、マイケルが八歳の時を演じる子役、何と歌も踊りも巧いんだ!アメリカにはエンタメの才能が溢れているのか。観る方は是非とも映画館でどうぞ。