2026年11月2日月曜日

閑話番外 その二百五

 


 ランク落ちのリハの山、権現山・弘法山が入山禁止になっている。熊出没の為であるが、解決して、目出度く明日から解禁される。

 発端は、先月二十日に弘法山公園に仕掛けられた罠に熊が掛かった事にある。それ以前に秦野市、伊勢原市、厚木市等で熊の目撃情報が多数あって、罠の設置に至ったのだろう。

 秦野市は熊にセンサーを取付て山奥に放した。山奥ったって林道の終点あたりだろう?せいぜい10Km程奥って事だ。熊にとっては自分の家の敷地内なのだ。で、伊勢原の公園にも現れて騒ぎになった。

 弘法山公園は市街地の直ぐ上である。そこで捕らえられたなら、市街地で捕らえられたのと大差ない。直ぐ戻って来るのは想定できた筈だが、殺処分すると「可哀そうな事を!」との非難の殺到を恐れたのだろう。そして権現山一帯を入山禁止にしたのだ。それに、丹沢の熊は頭数が減っており、絶滅危種になっているのも考慮したのかな。

 熊を殺すな、と主張する人間は自分は熊の出ない場所にいる。安全圏から綺麗ごとを叫ぶのは、意識しない偽善である。自分の町を熊が歩いている危険を想像できないのだ。だから好きな事を言う。無責任極まりないとあたしは思う。

 熊を放して十一日目、先月三十一日に又同じ熊が又罠に嵌った。放しても戻って来るの。今度は殺処分にした。キリがないと秦野市も気付いたのだろう。今の処激しい抗議は起きていない様だ。当然である、年間二十万人も訪れる山(公園)なのだから、熊が自由に歩き回っていたら何時か事故が起きるもんね。


 

 あたしも丹沢の熊を殺すのは可哀そうに思う。できたら静かに暮らしていて貰いたい。人間のカテゴリーに入って来ないで欲しい。入って来れば事故になる。究極の、熊か人かの問題になる。弘法山ルートにはどんぐりや椎の身が豊富だ。それが悲劇の元ですな。

2026年10月31日土曜日

休題 その六百五十六

 


 「僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない」、スタンフォード大卒でカリフォルニア工科大の講師をしてた変わった漫画家と、カリフォルニア大教授の共著である。

 題名通り、現在の宇宙学でも解明できていない事が大部分だという内容だ。ニュートンの言葉を思い出す「私は海辺で遊んでいる子供の様である。ときおり、普通の物よりなめらかな小石や可愛い貝殻を見つけて夢中になっている。真理の大海は、すべてが未発見のまま、目の前に広がっているというのに」。

 人類が何百年も掛けて調べて来た”物質”は宇宙の5%でしかない。これだけでは銀河の構成なぞ不可能なのだ。銀河や銀河団が創り上げられるには全く重力が足りない。謎の何かがあるのでダークマターと名付けた。見るこ事もできず検出もできないダークマターを想定する事で銀河は目出度く完成した。ダークマターには重力があるが他との作用は全くない。電磁力にも反応しない。何だか全く分からないが存在だけはしている。

 それだけでは謎が残る。宇宙を凄い勢いで膨張させているエネルギーが不明なのだ。そこでダークエネルギーという存在が現れる。これ又正体不明なのである。

 ”物質”が5%、ダークマターが27%、ダークエネルギーが68%という比率になる。我々は5%しか分かっていない。それですら本当には解明されていない。

 この前提は、宇宙が膨張を続けているという事だ。あたしは意義があるのだが、今の宇宙学の主流がそれなのでそうだとしておこう。宇宙の95%は正体不明って事です。

 この本ではビックバンから宇宙が始まった事になっているので(他の本も皆そうだ)そうなった。前提がビックバンでない説は”飛んでも説”として相手にされない。

 今はそうでしょう。でも、五十年後もそうだろうか。きっと何か新しい発見があると思っています。

2026年10月28日水曜日

閑話番外 その二百四

 


 前章で中川温泉に泊まった話を書いた。部屋から右手に、割と頂上の平たい山がある。屏風岩山あたりだろうと思っていたが、地図で調べたら世附権現山だった。丹沢には権現山が
三つあって、弘法山手前の奴と中川沿いに二つあって、手前が世附権現山で畔ヶ丸から南西に伸びる尾根にあるのが中川権現山だ。上の写真は無関係な蛭です、へへへ。 

 屏風岩山は、世附権現山から北へ畔ヶ丸迄伸びる稜線の真ん中にある。世附権現山の直ぐ北の二本杉峠から、畔ヶ丸南の大滝峠上からバス通りの大滝橋迄のコースを”ハイクのお誘い”で紹介した事がある。十三年も前の事だ。変な所を案内したものだ。赤い破線のルートだが迷い易いの。そして展望もないし。

 その代わり、あたしとしては写真をふんだんに使って丁寧に説明している。まさかこれを見て行く人もいないだろうと思ったが、万が一変わった人がいて出掛けたらいけないと考えたのだろう。だったら、そんな分かりにくい所を紹介しなければ良いのにねw

 慣れない人が行ったら、ルートを外さないだけに神経を使って、楽しくもなんともないだろう。変な所を歩き慣れていれば何てこたあないのだが、その手の変人の割合は少ない。何せ、大山でさえ迷う人がいるんだから。そういう人が行けば、即道迷い(変な言葉)で救助要請になるに決まってる。

 あたしとしては、二本杉峠から大滝峠間の明瞭な稜線に足跡を残さない訳にはいかない。谷に落ち込む支尾根じゃないもんねえ。出掛けたついでに”ハイクのお誘い”にした訳だ。随分と自分勝手な動機ではあります。

 他にも「書策新道」とか「後沢右岸尾根から茅ノ木棚山稜」といった、慣れた変人(失礼)しか行かない(行けない)ルートも紹介している。仕様がないですなあ。事故があったらどう責任を取るつもりなんだろう。

 自分が行きたい所を行くのは勝手だが紹介は拙い。絶海の孤島だから、そこは安心してたのですね。