今月三日(土)に三人が遭難死した。秋山を楽しんでいただろうに、痛ましい事故である。三件共登山道からの滑落と見られており、皆六十代の男性であった。ご冥福を祈ります。
北アルプスの赤岩岳で二人パーティの一人が滑落した。赤岩岳とは表銀座の大天井と西岳の間のピークだ。特に危険な所ではないが、アルプスの稜線歩きで滑落は、即座に命に関わる事が多いのだ、左右切れ落ちている場所が殆どと思っても良い位なのだ。
同行者がいたので連絡、ヘリで搬送されたが死亡が確認された。滑落されたら同行者にはどうしようもない。あっ、と言う間なのだ。
同じ北アルプスの餓鬼岳では、先月二十八日に入山して行方が分からなくなっていた人の遺体が発見された。餓鬼岳は燕岳の北へ伸びる稜線にあり、割とマイナーなコースだ。あたしは行った事がない。発見場所は”剣ズリ”と呼ばれる地点から100m下だった。ネットで見ると岩場のトラバースが続く、名前通りの厭な所だった。いかにも落ち易いだろうなあ、と思う場所だ。
予定を過ぎても帰って来ないので、家族が捜索願を出していたと言う。本来なら元気に「ただいま」と帰って来るだろうに、帰らない人の御家族はどんなに辛い事だろう。
南アルプスの仙丈岳で、登山者が滑落して行く男性を見て連絡をした。小屋の管理人が捜索に出たと言うのだから、仙丈小屋だろう。小屋番も楽ではない。要請があれば救助に飛び出なければならない。たとえ嵐の中でもだ。
小屋の近くの藪沢カール付近で発見し、ヘリで搬送したが死亡が確認された。上の写真が仙丈小屋。上は緩やかに広い尾根なのだが、たまに巻き道もあるので、事故現場はそこいらだろうか。
天候が悪い訳でもないのに、三ヶ所で三人が亡くなってしまった。本来は清々しい秋山なのに。山は事故と隣り合わせなんです。

