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2025年3月30日日曜日

閑話 その四百八十六

 


 次女がジャンクションから巻機山を歩くのは、今週ではなく来週でした。失礼。

 巻機迄が上越稜線の入門編だと書いたが、勿論道がない部分での話だ。上越稜線は長いので、昭文社のエリアママップで「谷川岳」「越後三山」「尾瀬」の地図三枚に跨る。

 登山道があるのは、野反湖から白砂山(白砂山からが上越国境だが、アブローチの為に)。飛んで旧三坂峠から三国山、平標、谷川岳、清水峠、そしてジャンクション迄が道。道なき稜線で巻機山。巻機は清水部落から二本のピストン道がある。その先は道がなく、丹後山から大水上山迄一寸だけ道がある。後は平ヶ岳にピストン道があるのみ、尾瀬迄道はない。長い長いルートである。

 藪が雪で埋まる春に歩くのが常道である。冬だと天候の悪い日が多過ぎるのと、ラッセルの連続でとてもじゃないがやってられないので、滅茶苦茶変人以外は入らない。詳しくはラベル「上越国境稜線」を御覧頂ければ、え、嫌だって? ふん、お好きにどうぞ。

 白砂山から旧三坂峠迄は樹林帯が多く、雪があるからと言っても、それ程は楽にならない。昔は大学山岳部やワンゲルが藪漕ぎ訓練に歩いたらしいが、今もそんなワイルドな事をやってんのかなあ。部員が逃げ散っちゃうw

 その区間を除いて殆どが森林限界を越えている。標高が低いのにね。従って、どこまでも連なる白銀の山々、遠く福島、山形の山に連なっているのだ。唯々雪山、そりゃあ荘厳のものですぞ。歩いている時はガックリと嫌になるんだけどねw

 春に入る理由のもう一つは水場がない事。春なら雪を融かせば良いだけだ。そしてもう一つ、足場の悪い所も雪の下、春の締まった雪は歩き易いのだ。ビバ 春山!! ってこってす。但し天気が良ければ、である。天気が崩れれば冬に戻る。逃げるに逃げ道はない。結構過酷な縦走路なのですぞ。

2024年9月19日木曜日

閑話 その四百六十三

 


 ある程度山をやった人は多分同じ思いだろう。厳しい冬山の美しさは素晴らしいし、夏山の爽快感は何物にも代えがたく、秋山の空気と紅葉と空の高さは別格です。でも、春山が一番! あ、この場合は雪の豊富な上越や北アルプスが対象です。

 何故に春山か、それについては本文でも閑話でもくどい位に書いている。それを又引っ張り出すのは一寸と気が引けはするが、ロクに山にも行けなくなった爺さんは、何度も何度も同じ事を繰り返し語るもんです。

 雪の多い年は見事に白銀の山々、少ない年は斑っぽくなるが、それは仕方ない。雪を踏んで稜線を歩けるのですぞ。尤も、稜線以外は急なトラバースなので歩けないんだけどね。

 どこでも幕営地。尤も、北アルプスで人の多い所は無理で、ほぼ上越の専売かな。水場に拘束されないのは実に嬉しい。雪を溶かせば良いのだ。そしてテントでも冬山の様な寒さに責められる事がない。極たまに寒波に遭遇しテントに氷の花が咲く事もあるけど、コヘルの水がガチガチに凍るには至らない。楽ちんで良いなあ~

 大体三日間は好天が続くので、晴れた日は半袖で歩きたい陽気だ。それなのに周りは白銀の山々、ね、天国みたいでしょうが。それが突然雪に変わるなんてのもあるんだけど、今は天気予報が確りしてるので、その確率は極めて低い様だ。

 まあ、暖かい冬山って位置づけで宜しいでしょう。そんな良い話があんのけえ?詐欺じゃねえのけえ? それが旦那、ここだけの話、本当なんですって。へっへっへ、一度お試しになったら如何でしょうか。

 Yが滑落しかけた”樹林帯冷や冷や”や、雪庇を避ける為の長い長いトラバースは一寸とキツいが、お安い対価である。荷物も冬山に準じて重くなるが、必要なんだから宜しい。天国で遊ぶ、あたしの春山はそうなんです。

2020年6月23日火曜日

閑話 その三百十八



 こんなあんなで自粛が続き、今年の春はなくなった、と休題に書いた。と言う事は春山もなくなったのだ。あ、それも書いただ、すっかりアホになっちまっただでよお。あ、それも既に書いたぎゃあ(涙)。
 三十年以上(もっとだと思うだが忘れてもうてよお)続いた一大行事の春山が、令和二年に限り空白になった。下手すっとオリンピックも空白になるやも知れんのだから、それが何だよ、って事なんですがね。
 私的且つ超マイナーな愚ログだから言えるのだが、オリンピックなんかよっか春山の方が、比較にならん程遥かに大事だ! あ、経済だとか何だとかは承知ですから、絶海の孤島の分からん奴の放言だと思って下さい。
 毎年春山が終わって初めて春が来たのだ。勿論東京の桜は散っている。でもあたしには未だ春は来ない。春山の雪を踏んで、下って行って、麓の部落で満開の桜を見て、帰りの新幹線から又桜を見て、そしてやっとあたしの春が来るのだ。それが無かった。
 春山は王道だと思っている。こんな良い山が外にあるのかい? ある筈無いってW 一寸と経験は必要とするが、その素晴らしさを知ったらもう虜になる事請け合いだね。
 本文でもそれ以外でも散々書いてるだろうが、天気に恵まれれば天国の様だ。いや、本当なんだって。ここだけの話、って付けば怪しいに決まってるが、さらっと一言、本当さ。これでどうでしょうかね?
 但し、天候に恵まれればって条件付きだ。天候が悪ければ? そりゃあおみゃあしゃま、ほぼ冬山になってまうでよお、どりゃあつりゃあ目に会うだでよお。
 どっちに転ぶかは運次第。それでも、どっちでも良い、って言ったら嘘です。好天が良いに決まってるって。
 その通りなんだけど、たとえ悪天候でも良い、春山を一年パスが悲しいのです。