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2026年7月9日木曜日

休題 その六百三十八

 


 今月四日ヤフーニュースで、ウクライナ東部のドネツク州のコンスタンチノフカをロシア軍が制圧したとあった。本当けえ?と思って続報を待ったが、ない。ロシアの”大本営発表”の可能性大と見ている。

 ほぼ全戦線で膠着状態が続いているので、プーチンから前進をキツく申し渡されている軍としては、でっち上げてでも戦果を出さねばならない。その苦しい事情には同情申し上げるが、でっち上げはプーチンの判断を狂わすだけなので、止した方が良いんじゃないのけえ。

 前にもどっかの村を制圧したと発表があったが、少数の兵がウクライナ制圧下のその村に潜り込んで、建物にロシアの国旗を立てる動画を送っただけと判明した。その少数の兵は、撃たれたり捕虜になったりして終わった。

 ついにはAIを使用してウクライナ制圧下の建物にロシア国旗が翻っている写真を作り出した。出来が悪かったので直ぐにばれた。

 そんな前科があるうえに、ウクライナ兵士とロシア兵士の損害比率は1:8との分析が出た。ロシア軍は8倍(!)の人的損害を受けている。守っている方が絶対的に有利なのだが、この比は大き過ぎるでしょうが。ドローン監視下で無理な攻撃を強要するから、こんな事になる。戦い方が変わったのだ。

 で、コンスタンチノフカ制圧も眉唾だと思った訳だ。ひょっとすると本当かも知れない。ウクライナの発表も、多少盛ってる事があるので。情報戦も戦いのうちである。

 ウクライナの製油施設、基地、軍事工場、補給路への遠距離攻撃は回数が増えている。既にロシアの攻撃回数を上回った。尤もロシアの攻撃は一般人を狙ったもので、明白な戦争犯罪なのだが、それを裁く法も機関もない。戦争犯罪は、やった者勝ちなのだ。

 本来は国連がその役を担うべきなのだが、何もしない。いや、できない。国連をありがたがる人々よ、目を覚ましましょうよ。

2026年6月3日水曜日

休題 その六百三十五


 

 ロシアのウクライナ侵略は五年目となった。”特別軍事作戦”と銘打っている都合上、戦争ではないので大っぴらな徴兵はできない。囚人の刑期短縮を条件に募ったり、地方の少数民族を徴兵したり、高給で志願者を募ったりしていたが、限界が来た様だ。何せ、損害を無視した突撃方式を凝りもせずに繰り返すのだから、兵士はどんどん消耗する。

 大都市で徴兵して死傷者が続出すれば抗議の声が噴出するので、大都市には触れたくないのだ。外国人兵士を使うのはロシア政府に取って良い方法である。既に北朝鮮兵士が前線へ送られている。それでも足らない。

 で、アフリカ、インド、ネパール、中東の若者に、高給の運転手や警備員の仕事があると言葉巧みに誘って、兵士にして前線へ送るって事を始めた。これって形を変えた人身売買じゃないの? もし戦死したって行方不明で処理されるんじゃないの? 上の写真はネパール人の兵士。

 地方のロシア人が戦死しても行方不明で処理されて、遺族には一銭も入らないと読んだ覚えがある。ロシアらしいやり方だ。それでも侵略反対の声が上がらないのは、声を上げると逮捕される恐れがあるのと、大都市の住民には無関係な話だからだろう。モスクワやサンクトベルグの住民が、徴兵されない限りプーチンは安泰って訳なのだ。

 とは言っても、別の章で書いたが、ウクライナのドローン技術(含む運用)は世界一の水準に達した。ロシアの産業や石油施設、軍事施設や補給路に確実に打撃を与え続けている。ボデイブローの様に効いて来るだろう。人と金に不足を生じれば、継戦は不可能になるのが世の常。

 三日もあればキーウを落せると踏んだのが、飛んだ間違いだった。逆に考えれば、キーウを落すのは簡単じゃない、ウクライナ全土を制圧には途轍もなく時間と犠牲が必要だ、と知っていらら? 防衛能力は高ければ高い方が良いですよね。

2026年2月27日金曜日

休題 その六百二十三

 


 ロシアがウクライナに突如攻め込んでから四年経った。WW2の独ソ戦より長くなった。数日で片付くとプーチンは読んでいた様だが、泥沼に足を突っ込んだ訳だ。

 都市部のロシア人に取っては、遠い戦争らしい。前線に送られたのは、犯罪者、地方の少数民族、貧富の差を突いて金で釣って集めた志願者、北朝鮮兵、それでも足りずにアフリカや南米から、良い仕事があると騙して連れて来た人々。

 都市部のロシア人を戦場に送って棺桶で帰還させると、激しい反戦運動が起きる。アフガニスタンで経験済みなので、それは避けるからロシア人は枕を高くして眠れる。

 ウクライナ人はそうは行かない。ロシアがミサイルやドローンで攻撃するのは民間施設や一般住宅だ。一般人がロシアの標的なのだ。国際法違反だって? そんなもん守るなら突如攻め込んだりしない。ウクライナ人は何時攻撃を受けるか分からない生活を続けている。

 トランプがトンチンカンなもんで、欧州各国が支援額を増やしてウクライナを援助している。それでやっと、かっての米国の援助額に達した。それがなければ、ウクライナは戦い続けられなかっただろう。

 NATO軍とウクライナ軍の共同演習があった様だ。少数のウクライナ軍がNATO軍を圧倒したらしい。ドローンの使用方法、決断の分散と速さ。実戦で鍛えられた軍は凄く強くなる。そして、戦いの方法も変わって来ているのだ。北朝鮮軍はその近代戦を経験し、装備や訓練に生かすだろう。ワンランク以上強くなるのだ。余り嬉しくない話ですなあ。

 日本も援助をしているが、民生品が中心だ。戦車や自走砲や対空ミサイルや対戦車ミサイルを供与すべきだと、あたしは思っている。無理だろうが、実戦で使わなければ改善する点も分からない。命懸けでウクライナ兵が使ってくれるのだ、是非とも使って貰いましょうよ。