去年の秋のものだが、秦野署のパンフレットをネットで見付けた。
「丹沢を甘く見ていませんか?」「丹沢はあなたの体力、技量、装備で登れる山ですか?」との表題である。その通りの題である。秦野署の救助隊は、常にそう思っているのだろう。甘く見るな!と。
そして過去三年間の統計を、交通事故と山岳事故を比較して表示する。
〇交通事故 約120000件 死亡5件 1/2400
〇遭難事故 約120件 死亡6件 1/20
秦野署では交通事故死より遭難死の方が多いのですな。年間で40件の遭難事故。山北町、伊勢原市、厚木市、愛川町、清川村、松田町、道志村、駿河小山町を足すと相当の件数になるだろう。死亡事故もずっと増えるのだ。
多くが登山道での事故で、疲労や転倒で動けなくなったもので担ぎ下す様だが(それでも偉い苦労です)、滑落した件や沢登りでの事故は救助隊も命懸けになる。遭難者は偉くヤバい場所にいる事になるから。
別の記事で、山北町での遭難対策講座に出席した人のレポートがあった。講師の救助隊長が、出動時に自分が背負うザックを受講者に背負わせる。重くてふらつく。何と40Kgだ、それを背に走る勢いで現場に向かう。最早、常人に勤まる仕事ではない。
中身は数種類の長さのザイルとサブザイル、これだけでズッシリだ。多くのカナビラ、ハーケン、ハンマー、そして医療具、保温シート等々。それに水と食料が加わるから40Kgを軽く越えてしまう。
確りと自分を確保しなければ遭難者を助けられないので、必要品ばかりだ。確保が不十分な為に遭難者を抱きかかえて一緒に落下したら、目も当てられない事故になる。下手すると死者が二人になってしまう。
歩けなくなったとか、転んだとかで救助隊を呼ばない様に、自分を管理しましょう。助ける人達は、自分を捨てて救助に当たるのです。

