2025年7月31日木曜日

休題 その五百八十六

 


 妻が「何か面白い映画ない?」と言うので”鬼滅の刃”と思ったが、滅茶苦茶混んでいるだろうからネットフリックスで”ティアーズ・オブ・ザ・サン”を見た。十二年前のブルース・ウイルス主演の作品だ。

 ナイジェリアでフラニ族がイボ族虐殺を始めたので、イボ族の病院で働くアメリカ女医の救出をネイビーシールズのブルース・ウイルス率いる部隊が命じられる。対象は女医のみ、現実もアメリカファーストです。敵が撃って来たら撃って良い、日本と変わらんね。

 女医が自分一人だけ助かるのを拒否するので、結局二十人もの歩行できる難民を連れての逃避行、色々あって犠牲を出し乍らも隣国のアンゴラへ脱出する話。

 ルワンダ内戦のツチ族とフツ族の殲滅戦を思わせる。この時の犠牲者は百万人(!)と推定される。結局、人類はジュノサイドが好きなのか!

 モロに命令違反の部隊だが、最後は米空軍の爆撃に救われる。おいおい、内政干渉で外交問題だったんじゃないのけえ。と、ご都合主義の部分はあるが、それを感じさせない造りの巧さがある。そしてオチャラケないブルース・ウイルスの演技が極上である。ラスト以外笑顔はなかったんじゃないかな。

 妻が寝ないで見ていたのは当然か。妻が映画の面白さに目覚めたのは”ランボー2”。そして”ターミネーター2””エイリアン2”。”2”ですなあ。他の”2”は”1”を越えられなかったとは、以前書きました。依って妻は、手榴弾を投げ機関銃をぶっ放す映画が好きになっちまったもんだでよお。

 内戦虐殺と米軍関与の複雑さはほぼ描かれている。楽しんで見る映画ではない。ハリウッドらしく一応はハッピーエンドになっている。でも虐殺は続く。

 因みにルワンダ内戦は収まり、今ではアフリカ内での安全な国になった。人類もやればできるんです。

2025年7月28日月曜日

閑話 その五百三

 

 月もあとわずかになったのに、二件も死亡事故が起きてしまった。二十七日に行方不明だった男性(72)が南岳稜線下で遺体で見つかった。滑落でしょう。二十六日にはザイテンを下っていた男性(71)が滑落死亡した。十二人のパーティだった。ザイテンは傾斜の強い岩稜なので、滑落はヤバい。相変わらず不謹慎な書き方、済みません。写真は奥穂高で借り物です。

 NHKウエブに低山の遭難が増えているとの記事があり、松田署の山岳救助隊員の説明がある。道迷い(変な言葉)対策が最初だ。植林帯の分岐で迷う例が多いと言う。そうでしょうとも。植林道が入り交り、樹に巻かれたテープも道を示している場合と、植林の作業上の場合があって、無心にテープを追って行くと迷うのだ。あたしも何度迷わされた事か。

 結局確実な場所へ戻って、地図で方向を確認するの一手なのだが、あたしは方向はあっちだから進もう、と変則的に行動する事が多かった。巧く行く事もあれば、植林から抜けてガレザレ登りで思わぬ苦労をする事もあった。まあ、自業自得の苦労ですなあ。

 次に救助隊員は、檜洞丸のつつじコースを説明してくれる。ややなだらかな巻き道だ。何の危険もなさそうだが、片側は急斜面である。事故は下りで起きた。歩き易い道に出て気が緩む時が危ない。如何にも危ない所は言われなくとも慎重になる。

 下りで疲れていて道が楽になり、一瞬気が緩む。そこで何かでバランスを崩して落ちる。一気に150mも転がり落ちてしまうのだ。そして亡くなってしまった。

 巻き道は、本質的に危険だと思った方が宜しい。殆どの場合片側は崖みたいなもんだ。あたしは巻き道を余り好まない。一々小さなピーク踏まなくて済むので有難いのだけどね。

 低山でも遭難の危険性は充分ある、と救助隊員は纏める。本当にご苦労様です。

2025年7月25日金曜日

休題 その五百八十五

 


 自民党は選挙で三連敗したのに、石破首相は辞任しない。自分は第一次安部内閣時に、選挙で負けた安部首相に「責任を取って辞任せよ」と厳しく迫った事は忘れたらしい。

 無責任、無能、卑怯者、後ろから味方を撃つ男等々散々な言われ方だが、その石破君を選んだのは自民党議員だから、自業自得だ。

 何故彼を選んだ? 我が家では伊藤俊介が七割以上いるんだから、自分の事しか考えてないだろう、と言っている。高市さんが総理になったら、マスコミやシナの手先との苛烈な戦いが予想されるのを嫌ったと言う訳。楽な方が良いってさ。

 その伊藤俊介とは町田選出の衆院議員である。町田ではどこにでも伊藤俊介のポスターが貼ってある。父親は伊藤公介、新自由クラブブームに乗って衆院当選、自民党に移籍して四回当選、国土庁長官も務めている。十四年前に若い櫛淵万里に敗れ自民党は候補者公募、若い小倉将信が選ばれ公介は三男の俊介を後任として引退する。

 俊介は維新の会から出馬し落選。次の選挙も落選、希望の党に移って初当選。そして国民民主へ移り、更に立憲民主へ移籍して小倉に敗れるも比例復活、ついこの間の選挙も当選をした。

 詰まりどこでも良いの、選挙に受かれば。父親も自民の大臣迄務めたのに、立民の倅の為にポスター貼りを頼みまくっている。自民が立民になったのに、頼まれた人は断らない。余程父親の世話になっているのだろう。って事は国事より住民サービスに力を注いでいたのかな。本来は市会議員の仕事だろうが。

 国の行く末なぞ眼中にない(言い過ぎ? そうでしょうが)伊藤親子(と同様の者)が自民党議員の多くの部分を占めている、と我が家では思っている。そのうちの一人が石破君って事ですなあ。

 石破首相誕生で自民党は死んだ。首尾よく生き返るのか分裂するのか、とても難しい処でしょう。

2025年7月23日水曜日

閑話 その五百二


 

 一昨日迄の三連休は天気に恵まれた。なのに山は遭難だらけであった。昔は天候遭難が主だったので、何じゃこりゃあである。

 十九日、槍ヶ岳の穂先付近から滑落した男性(71)が死亡した。滑落した場所が悪過ぎた。あそこで落ちて助かるのは奇跡だ。

 同じ日、燕岳の合戦ノ頭付近で女性(41)が転倒しヘリで救助された。同日、同じ燕岳の下りで女性(61)が疲労で動けなくなりヘリで救助。第一ベンチなのでもう一息で中房温泉だった。同日、守屋山で女性(37)が体調不良で消防隊に救助された。守屋山とは諏訪と伊那の堺、杖突峠の傍の山だ。

 二十日、男性(56)が野口五郎岳山頂付近で疲労で動けずヘリで救助された。十八日に七倉から入山とあるので船久保小屋に登り、烏帽子迄の裏銀座と後立山連峰を結ぶ樹林帯のアップダウンをやったのだろう。相当キツいルートである。

 同日槍ヶ岳で落石、女性(49)がヘリ搬送された。北鎌尾根なのでヴァリエーション、落石は仕方ない。同日、唐松、五竜間の大黒岳で男性(44)が転倒、ヘリ搬送された。同大天井岳の山荘付近で女性(54)が転倒、ヘリ搬送された。同日白馬大雪渓で男性(28)が登っているうちに体調を崩し、山岳救助隊が救助した。

 北アルプスが殆どですな。それだけ人が入るって事でしょう。では中央アルプス。空木岳で木曽殿山荘方面に下っていた女性(47)が転倒、ヘリで救助された。彼女が下っていたのは主稜戦で、池山尾根と違って急で段差が大きい。転倒したら無事では済まない。

 あとは南アルプスの沢で事故(珍しい!)とか、志賀高原とか、鹿島槍の冷小屋内で梯子から落ちたとか、大キレットで疲労で動けなくなったとかですよ。結局亡くなった人は一人、怪我人が七人、体調不良や疲労が六人。

 転倒か疲労が中心、疲労して転倒かな。書き飽きたが己の体力だけは知っておきましょうよ。救助隊員だって命懸けなんですから。