又もや遭難話で御免ね。ゴールンウイークの遭難の纏めです。遭難件数二百三件、死者・行方不明者二十三人、怪我人百六人、いずれも過去最多となった。
北アルプスが断トツなのは当然として、何と丹沢で十五件の遭難が発生した。幸い死亡事故はなかったものの、雪もない丹沢での件数が異常である。勿論GW中の過去最多だ。
記事に六十歳の女性が例として取り上げられていた。彼女は登山は初めてだったが、週末には10Kmのジョギングをして体力には自信があった。息子さんと一緒に五日、表尾根コースで塔に着いた。ここ迄は順調だったと言う。大倉に向けて下山を始めたら膝に違和感を感じた。テーピングで処置をしたとあるので、本人か息子さんに心得があるのだろう。だが、それでも痛みは増すばかり、杖に縋って下ったが「転げ落ちそうで怖かった」との言葉には、さもありなんと同情するのみ。
とうとう堀山の家付近で歩けなくなった。通り掛かった登山者が119番通報してくれ、痛み止めの薬をくれてアルミシートで保温処置してくてたと言う。良い人と出会えて良かった。日本も未だ未だ捨てたもんじゃない。
近くで別の転倒事故もあり、結局彼女は三人の救助隊員に交互に背負われて下山した。「気力も体力もあったのに膝から崩れ落ちる様な感覚になるとは思わなかった。ショックでお礼の言葉も言えなかった」と言う訳で後日秦野署へお礼に行った、との記事だ。
何度も書いているが、体力である程度登れる。併し、下れない。下りに使う筋肉は(多分)普段は余り使わないのだ。平地のジョギングでは鍛えられない。従って事故は殆どが下りで起きる。あと、登りで転んでも手を突くだけだが、下りで転ぶと場合に依っては命取りになる。岩交じりの急な下りで転んだと思って下さい。ね、ヤバいでしょうが。
他十四件も下れなくなった事故でした。山は体力だけではないのです。

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