2025年11月25日火曜日

閑話 その五百十九


 

 最近は”馬蹄型縦走”と呼ぶらしい。白髪門から朝日岳、清水峠へ下って武能岳へ登り、芝倉岳、一ノ倉岳を越え、そして谷川岳から下山するルートである。確かに馬蹄に似てない事はない。

 次女が二十二日夜に出発し、二十三日、二十四日で縦走する筈だった。天気は上々の予定、テント装備で出発した。

 処がですよ、白髪門に登り着く前から思いもよらぬ深雪、上の写真の如くであります。次女はそこ迄の雪とは思わずにピッケルは持って行かなかった。この先の縦走は無理だと判断、白髪門から来た道を下山して帰京した。前夜発日帰りの山旅になった訳だ。

 ジジ岩ババ岩迄の息もつかさぬ急登を登っての、白い山々、青い空、翌日も好天なのだから引き返すのはさぞや残念だっただろう。それで良かったのだ。ピッケルなしでは危険な縦走である。実に良い判断だ。

  写真は朝日岳、目の前である。


 

 振り返れば谷川岳。ピッケルさえあればそこ迄行けたのに。

 

 あたしにも覚えがある。十月末に表銀座をやるつもりで、燕岳経由で大天井小屋に泊まった。同宿の男性が女性パーティに「アイゼンは持ってる?」と聞き、パーティは「持ってます」と答えた。登山道に雪は少ないが凍っている、と説明していた。え、そりゃあいけない、あたしゃアイゼンの用意はない。翌日はキッパリ諦めて燕岳へ引き返して下山した。残念だが事故を起こすより良い。なに、又来れば良いのだ。山は逃げない。

 十一月末ともなると上越にこんなに積もる年もあるんですなあ。あたしも思いもよらなかった。白く粉を撒いた程度の雪と軽く見ていた。上越の積雪については何の情報もなかったので。アルプスが真っ白なんだから、上越にも降っていると気付くべきでした。父親失格です。

 次女には次の機会がきっとある。あたしにはないけどねw

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